2020.03.29:日曜日

 

 

 

 

地元の函館で函館工芸舎という、歴史的な風情ある建物(店舗、アトリエ、カフェ等の多目的スペースです)を運営されながら作品の制作に励む堂前守人さんの個展、文字通り無事に開催する事ができました。
新型コロナウィルスという、猫の目のように日々状況の変わる前代未聞の課題に対応しながらの展覧会ですが、画廊を流れる時間は日頃と変わらぬ何食わぬ顔で流れていきます。
今回は、天板がリバーシブルになった小テーブルや「函館の箱」と名付けられ側面や蓋の表面をスクラッチして函館の風景を表した魅力的な小箱など、力作が並びました。
スクエアという展覧会タイトルがしめす様に、お皿も花器もテーブルや箱もほとんどの作品が四角に統一されました。
まるで木版画のような質感を持つ花器に活けられたミモザやユーカリがフレッシュな印象を醸成して、会場には美しい流れが生まれておりました。
毎年のテーマが楽しみな堂前さんの個展です。
そして堂前さんの作品からは、どんなテーマであっても静かなエネルギーが、描写される花々や風景から柔らかく伝わって参ります。
遠く離れた函館から、来年はどんな風を運んで下さるのでしょう?
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/doumae_morito2020.html

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2020.03.24:火曜日

 

 

 

 
民野宏之さんの毎年開催される個展の季節になると、懐かしい温かな気持ちになります。最初の個展の時から変わらない純粋なお人柄の民野さんのファンの方はとても多く、作品とご本人両方に会いにギャラリーにお出かけ下さる方々が沢山います。
新コロナウィルスの世界的な蔓延という前例のない事象の中で開催された個展でしたが、このような状況下に置かれた人々の心を緩める事に、民野さんの作品は多大にお役に立てたのではないかと想像致します。
民野さんが描かれる作品の中の風景や花等の画材はどれも素朴であり、シンプルな構図です。
毎年個展の回を重ねるごとに素朴になっていると感じ、そして洗練度もどんどん増していると思うのです。素朴と洗練、この相反する感覚が並存することが、民野さんの作品の最大の力なのかも知れません。
絵の具のタッチや描き方といった描写の技術的なこと、画面の切り取り方等、また、ご本人の意識の変化等、色々な要素が起因していると思いますが、今年で27回目(?)となる民野さんの個展にて、以前にも増して心に迫る感情を覚える作品の数々との出会いを、とても貴重な体験と感じております。
そして、もっともっと多くの方々に、ギャラリーでダイレクトに作品を見て頂きたい作家さんです。 
めずらしい、民野さんの文章が届きました。どうぞご覧ください。
 

 
昨年の春から「岬めぐり」をテーマに、時間を見つけては岬へ車を走らせて、
その道中で出会った風景、灯台、花などをたくさんスケッチして来ました。
暴風の中で飛ばされそうになりながら足を踏ん張って描いたり、
土砂降りのときは車の中で後部座席の窓を画面のフレームにして描いたり、
天気の良い日はふわふわの芝生に座ってビールを飲みながら描いたりしました。
秋には石垣島を訪ねる機会に恵まれたので、レンタカーで島を一周し美しい岬を訪ねました。
そのとき出会った灯台と花の作品も加えて、今回は23点の油彩画を中心に展示させていただきました。
風景画は、アイボリー・ブラックにフレイク・ホワイト・ヒューをほんの少し混ぜた絵の具を地塗りに使う新しい試みをしました。
重ね塗りによる色合いの微妙な変化や予想外の良い効果をたくさん得ることが出来たので、
これからもっと進化させて行きたいと思っています。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/taminohiroyuki_2020.html

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2020.03.15:日曜日

 

 

 

 

世間は新型コロナ騒動で、人々は行動を自粛し、コンサートや演劇の世界では次々と中止が囁かれる中、ギャラリーでは従来通りの営業を続けさせて頂いております。
作家もお客様もスタッフも皆がマスクをしながらの時間が流れます。
そのような中で開催の立川一美さんの展覧会でした。
世の喧騒が嘘のように、静謐な立川さんの作品は、強固な美しさへの意志を持っていると感じました。
立川さんの個展では毎年いつでも、ギャラリー空間の中を清潔な風が静かに流れている感覚を覚えます。それが決して私見としてだけではなく、個展を開催する毎に立川さんの作品を見られる全ての方々に広がって行くのを目にしております。
沢山の色の変化がグラデーションのように楽しい刺繍糸を絵の具のように操って創られる作品は、ダイレクトに描くようには行かない困難なことが多々あると思いますが、そんな制約の中から生まれる魅力を生かしていらっしゃるのではないでしょうか。
今回のような状況の中での展覧会では、多少なりとも人々の足を止めてしまいましたが、作品をご覧下さった方々には、たいへん好評な記憶に残る展示だったと思います。

立川一美さんからのコメントをいただきましたので、ご紹介させて頂きます。
 

 
布と糸を使ってどんな表現ができるのかといつも考えています。
 
絵の具のような自由な表現が難しい所もありますが、
 
布と糸のでこぼこが、光の当たり方によって微妙に変化するのが
 
おもしろいと思っています。
 
(立川一美)
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/tachikawakazumi_2020.html

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2020.03.08:日曜日

 

 

 

 

山口マサルさんの高速回転アイデア創出マシーンのような頭脳、今年も健在でした。そんな創作マシーンから生まれた楽しい作品が100点以上個展で発表、展示されました!
一枚の紙に展開図があり、それを切り取り、貼り付けて引き出すと意外性あるものが飛び出してくる、というビックリ箱のようなオブジェ作品は、面白く、驚きに満ちて100点も展示されると壮観な見応えのある展覧会となりました。
紙製だけでなく、木質の作品もあり、興趣を添えておりました。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/yamaguchi_masaru2020.html

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2020.03.04:水曜日

 

 

 

 
今は、酒飲みアーティストは少なくなりましたが、松川さんは見事にお友達たちも含めて素晴らしい酒飲みです!
私などは酒まみれの環境で育ち、周辺もびっくりする強者もいるなど、こんな環境に心から馴染みが深いのですが、清廉な環境で生育したスタッフなどは、松川軍団のハチャメチャ振りにものすご〜く驚きかつ楽しそうでした!
そんな訳で、人生の滋味に溢れた人々=素敵な?経験を沢山積んだ酔っ払い、と共に歩んできたアーティスト松川さんの作品展が大好評の内に終了しました。
現在は岩手県花巻に在住する松川さんが制作された、木質や金属などの素材を巧みに生かして造型されたオブジェは、のびのびとまた呪術的なエッセンスも加わり、味わい深く人を魅きつける力を持ちました。それは、松川さんが研ぎ澄まされた感覚と共に秘かに併せ持つ深いインテリジェンスの為せる技かも知れません!
カラスに見える鳥や神話をモチーフとしたな面のオブジェ、松川さんの手によるすべての作品が時を超えて空を超えて私たちの元へとやって来ました。
オブジェのその表面の手触り感、形態、色彩と、完成度高く造型された松川さん独自の作品は、自然への驚異や畏怖の感情と共に、人間界への怒りやペーソスや可笑しみも一緒に、大きな共感を覚えました。

北方から松川さんからのメッセージが届きましたので、下記にご紹介させていただきます。
 

 
田んぼ、遠くの山、空に浮かぶ大きな雲、ウオンウオンと音が聴こえてきそうです。

カラスの群れ、白鳥、鴨、渡り鳥の群れ。

つめたい風が吹いて、おちつくと言うより鎮まる感じです。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/matsukawakenshi_2020.html

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2020.02.18:火曜日

 

 

 

 
視覚に訴える、ポジティブな感覚を言葉に置き換えることは困難がつきまといますが、誰もが心地良さや綺麗なものを愛でる共通な感じを貴重なことと思います。
また、ポジティブな世界観もネガティブに感じられる表現も、視覚から受ける感覚的な視野では論理的には説明できません。
そんな、眼には見えない感覚的な、言わば魔法のように存在するエネルギーがどのようなものか、正確に感じ取る事は難しい部分があるかも知れません。
だからこそ、人々に浸透するポジティブな視覚的な力を持って制作する事が作家に取り、とても大切な事に思います。
シンプルに美しい高橋晴夫さんの器を見て、ふとそんな事を感じました。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/takahashiharuo_2020.html

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2020.02.11:火曜日

 

 

 

 

毎年、初日には全作品が間に合わないハラハラしながらの高橋キンタローさんの個展が無事終了致しました!
最近のキンタローさんは、作品制作と共にイラストレーターをサポートする企画の仕事がお忙しそうです。
エネルギーの方向や特質の異なるふたつの仕事の同時進行は、相当にたいへんなのではと心配しています。志は無限大でも、有機体としての人間資源は有限ですので・・・。
今回も、キンタローさんのブログの文章をお待ちしていますが、到着次第掲載させて頂きたいと思います。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/takahashikintaro_2020.html

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2020.02.08:土曜日

 

 

 

 
そで山かほ子さんの個展、ハッピーな空間には一足早めに春が舞い降りたようでした。
活躍中のそで山さんに個展のお願いをしたのは、展覧会開催までに3ヶ月しかない時期でしたが快く引き受けて下さり、個展としても素晴らしいプレゼンテーションをしていただきました事、この場を借り、お礼を申し上げたく思います。
薄い木質板を切り取ってポップに着色した作品からは、楽し気なエネルギーが溢れて、制作のご苦労を忘れてしまいそうですが、時間を惜しまない事や技術的な工夫が作品を味わいあるものにしている事は間違いないと感じます。
安西水丸画塾でイラストレーションを学ばれたそで山さんとの水丸さんの思い出のお話も楽しいものでした!
そで山さんからもコメントをいただきました!

「Life is about timing.」
タイミングがテーマの今回の展示では、わたしが出会った人や物や景色をたくさん描きました。好きなものに囲まれた展示期間は楽しくてあっという間の笑顔の6日間でした。
来てくださった皆さま、気にかけてくださった皆さまありがとうございました。
今回の展示の機会をくださったスペースユイの木村さん、ともえちゃん、ほんとうにありがとうございました!
タイミングとご縁に心より感謝をこめて。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/sodeyamakahoko_2020.html

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2020.02.03:月曜日

 

 

 

 
今回は、山田博之さんご自身に文章を書いて頂きました。展示準備の時に山田さんが「自分は職人と思っている、アーティストではない。」とおっしゃっていたことが頭から離れません。
山田さんの作品から励まされ、刺激を受けてご購入される方々が大勢いらっしゃいます。イラストレーションの職人て格好良いナ、と思います。
山田さんのコメントをぜひご覧下さい。
 

 
2015年にユイで、個展「Tube」を開催しました。冬の2月に青一色の波の絵。季節的にどうなの?仕事に繋がるの?津波のイメージはない?いろいろと懸念はありましたが、「パワフルな波が描きたい」ただそれだけで描きました。結果、個展をきっかけに、ADCメンバーの新村則人さんと「新村水産ポスター」、2016年、2019年の博多での壁画と、大きな仕事に繋がりました。2020年の個展はユイのトップバッターであり、イラストレーターとして30年目を迎える年でもありました。いつも以上に気合いが入ります。テーマは「チューブ」と「多肉植物」の2つに絞っていましたが、やはり5年前に大きな動きを生んだチューブをもう一度描きたいという思いが強く、今回の「TUBE 2」に決まりました。作品のベースはYouTubeの動画。タヒチやオーストラリアの巨大な波のうねりの瞬間をスクリーンショットで押さえ、不鮮明な部分は、資料と想像力で描きおこしました。ペイント作品は8点制作しましたが、会期中「どれが一番お気に入り?」という質問を何度か受けましたが「全部!」と答えられるほどの自信作を列べることができました。来年のテーマは、また別のものになりますが、「TUBE3」も、またいつか必ず。

2015年個展「Tube」(スペース・ユイ)
https://www.tis-home.com/hiroyuki-yamada/works/8598

新村水産ポスター
https://www.tis-home.com/hiroyuki-yamada/works/8447

2016年1月 博多市大名 30m壁画制作
https://www.tis-home.com/hiroyuki-yamada/works/10500

2019年2月「wework」ゲイツ福岡店 壁画制作
https://www.tis-home.com/hiroyuki-yamada/works/14028
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/yamada_hiroyuki2020.html

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2020.01.11:土曜日

 

 

竹井千佳
 

 

作品は変わらずキュートですが、 今年のセツコさんは、更にスピードアップ且つシフトチェンジしていて、超越的な個性を身につけられていました!
常識の範囲を超えている!
突拍子も無い!
全てが漫然と薄まっている感覚の社会で、 大先輩、しかも女性である田村セツコさんに向けて、こんな言葉を捧げられることは、何て楽しいこと!と思います。
誰に対しても態度が変わらないセツコさん、きちんと理性的な視線を持ちながら大らかな心は惜しみなく全ての人に愛情を注がれます。
今年のテーマは「るんぺん姫」、限りない自由なこころの表現を目指されます。
現実の三次元の世界への好奇心と慈しみの心、その在り方はキュートな形而上学的存在!といった感じで、若い方々の敬愛も広がって行く、というものです。
注目の若手作家である竹井千佳さんといっしょのグループ展も今年で五回目となりました。田村セツコさん、竹井千佳さん、それに矢吹申彦さんの三人展です。メンバーの三人は何故この組み合わせになったのか、というご質問を本当に多くいただきます。
画風、キャリア、性別と全てが異なる三名の方のそれぞれの個性には、目に見える共通性は見つけられません。それでもずっと続いていて次回のお約束もできました。何故この三名の作家の展示なのか、今年もその謎?を追いかけて行こうと思います!
 

 

田村セツコ
 

 

矢吹申彦
 

 
http://spaceyui.com/schedule/3artistinwinter.html

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