2012.02.09:木曜日
永井宏 「Works from the sunny beach」そして PATHS FOR THE SEA

昨年4月に突然遠くに旅立たれた永井宏さんの個展を開催中です。彼の念願であった、若い方々の発表、交流の場でもあるタンバリンギャラリーとその空間を一緒に立ち上げた周囲の仲間の方々を残して急にいなくなってしまった永井さん・・・。

私は永井さんが毎年個展を開催していた夏に、この展覧会を開きたい、と考えていたのですが、イラストレーターでタンバリンスタッフでもあるキンタローさんから、若い人々が夏迄は待てない、と言っておられると伺い、急きょ予定を立てました。

昨年の夏、永井さんが葉山の一色のアトリエに作られた一色海岸書店に行って参りました。こちらもまた、永井さんが新たに計画し、作られた永井さんの蔵書を並べた小さな図書館の様な古書店でした。二階のアトリエには、永井さんの作品がぎっしりと置かれておりました。1999年から2010年まで毎年個展を開催して頂いていたので、懐かしい作品ばかりでしたが、1999年以前の永井さんの若い頃の作品と共に、1999年以降のものの中にも、まだ見た事のなかったアクセサリーやバレリーナをモチーフに創られた、2003年に制作された小品などをとても懐かしく拝見し、いつか、発表できたら・・・、等と漠然と思っておりました。

2010年の永井さんの最後の新作展「August Song」の作品も今回7点だけ展示しております。この時の完成度は、素晴らしく、永井さんご自身が「やっと、これから自分らしいみちすじが開けて来たような気がするんだ」と嬉しそうに、晴れやかにおっしゃっておられたことを、いつも何度も思い出し、その度に、残念な思いにかられます。

そして、今回の展覧会では、2010年の「August Song」、2003年に創られた「technique without tears for vallet lover」といっしょに、永井さんの新作へと続く萌芽とも言える「paths for the sea」シリーズを展示致しました。私はこのシリーズの作品をリクエストしなかったのですが、今回搬入等でも特にお世話になった廣瀬さんが、一緒に持って来て下さっていたのです。

「paths for the sea」シリーズの作品は、p、a、s 等のひとつひとつのアルファベットの文字がサムホールサイズの画面の中央に配置され、画面の中に、植物や家々、花火、海辺への小道等が表現された作品です。もう10年も前の作品とは思えないほど新鮮な輝きを放っております。パズルのように、pやsやtやh等の文字を追いかけて、「paths for the sea」と展示したかったのですが、最後に「a」が足りなくなってしまい、仕方なく、「e」をかわりに展示しました。

「paths for the sea」が「paths for the see」になってしまいましたが、永井さんは許してくれそうです。

 

http://spaceyui.com/exhibition/ngai_12.html

 

こちらは、タンバリンギャラリーの粕谷隆さんが永井宏さんについて書かれたブログです。ぜひご覧下さい。

http://tambourin-gb.blogspot.com/2012/02/works-from-sunny-beach.html

 

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