2013.01.05:土曜日
ひとすじの希望!現実の世界と創作活動と・・・

 

 年を越えて、2013年になってしまいましたが、昨年も沢山の方々にご来廊を頂きましてありがとうございました。いつも画廊へといらして下さる方々、そしてホームページを見て下さる皆様にはたいへん感謝申し上げております。

 

建石修志

 

 

北見隆

 

 

木村繁之

 

 

 

北見隆氏、建石修志氏、木村繁之氏の三人

 

 

毎年12月は、前半が水森亜土さんや田村セツコさんを中心とした展覧会、後半が北見隆さん、建石修志さん等によるBOX OPERA展と、全く180度異なるタイプの二展覧会ですが、毎年、天使が舞い降りて来る様な展覧会!と、自負致しております。

ずっと田村セツコさんや水森亜土さんの展覧会を続けさせて頂いているのは、作品はもちろんの事、お二人の人間性に強く魅かれているからです。同時代に生まれ、同じ時を駆け抜けてずっと永遠のように活躍を続けられているお二人・・・。周囲の人々を幸せにしたい、という志に胸を打たれます。キュートで可愛らしく幸福なイメージを人々に振りまくお二人ですが、そのプロフェッショナルな姿勢には、女の子の世界を紡ぐイラストレーターなのに、驚くことに男気という言葉が似合う格好よさがあり、感動的です。セツコさんと亜土さん、不世出のツインズ天使かも知れません。今年はお二人にはさまれ大人気サプライズゲストのささめやゆきさんの素晴らしい作品も展示させて頂くことができました。

北見隆さんと建石修志さんの作品の奏でるハーモニーはこの上なく美しい世界をつくりあげます。北見さん独自のモチーフを自由に組み立て表現する感覚と、建石さんの人を寄せ付けない程の精緻な美意識との素晴らしい響宴のよう。展示されている作品からは彼らの多大な分量の知識、磨いた感性の集積が感じられます。そして、作品からは決して想像もできないお二人のピュアーでシャイで人なつこく楽しい人柄も人気の秘密です。今年は個展開催のためお休みの東逸子さんに替わってお二人の強い推薦でご参加を頂いた木村繁之さんの完成度の高い作品には、妖しい魅力がひそんでおりました。

 

 

水森亜土

 

 

田村セツコ

 

 

ささめやゆき

 

 

亜土ちゃん、ささめやさん、セツコさんの三人

 

http://spaceyui.com/schedule/boxopera_12.html

 

 http://spaceyui.com/exhibition

 

 

2012年は、2011年に引き続き、私たちにとって希望を抱くことのむずかしい年だったかも知れませんね。それでも常と変わらず、素敵な作品を創り続けて下さる方々、そして作品の良さを感じ取り理解して下さる方々の存在を、本当にありがたく思っております。

もうずっと以前のことですが、一人の友人から「美術の世界は戦争なんかが起ったらやって行けないね。」と言われて、一瞬返答に詰まりましたが「戦争を起こさない為に美術や表現の仕事がある」と、とっさに答えている自分がいました。

実際に考えるとこれ程困難な課題はありませんが、どんな職業の人でも誇りを持っている人であれば、基本の部分では同じなのではないかと思います。その友人その他の生命の緊張にさらされている様なシリアスな職業を持つ方々を勿論尊敬しておりますが、私は、言葉では説明しきれないものを表そうとする美術表現の世界の方々の意識の高さをいつも誇りに思っているのです。

長年培って来た人々の叡智から生まれた当たり前の様に私たちの社会に作用していたシンプルな決まり事さえも奪われようとしている現在、日本という国の存在自体に誇りが持てなくなってしまいましたが、フリージャーナリストによる一情報によりひとすじの希望をもたらされました。

冤罪の裁判が続き、すっかり信用を失った司法の世界ですが、最高裁が昨年の10月と3月に平成22年の参議院、平成21年の衆議院共に選挙の地方毎の”一票の格差”に関して違憲状態であると判決を言い渡していること、また、昨年12月17日(選挙の翌日)に全国の高裁・高裁支部27カ所に一斉に提出した弁護士グループによる引き続き違憲状態で行われた選挙への訴訟が受理され、裁判所サイドは異例のスピード感覚で対処しているという情報、選挙のやり直しという可能性が充分にあり得るというお話があります。

いっぺんに文面が硬くなってしまいましたが、こういったことを最早私たちには関係ない、とは言えない世の中になってしまったと感じております。裁判所や国や報道機関等、本来自分たちを守ってくれる為の存在であった筈の機関やシステムが信頼を失っていること自体がとても不思議な感覚ですが、思えば正義感の強い人々が本来なら中心となっている場所でした。ネガティブな感情にとらわれがちな今、ずっと立ち向かって下さっていた弁護士グループの方々の存在が本当に心を明るくしてくれます。

何を信じたらよいかわからない、という言葉が多く聞かれます。少なからず自分の中にも存在する意識ですが、どんなジャンルの中にも信頼に足る職責を果たそうと出来る限りの仕事をしている方がいるという現実に出会い、そしてすっかり希望を見失っている中に、もう一度そのひかりを見い出すことができるなら、こんなに嬉しいことはないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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