Monthly Archives: 6月 2015
2015.06.03:水曜日

 

 

北見隆 This is a book.

 

 

 

北見隆さんの個展「This is a book.」は、実に10年ぶりの開催でした。

どのギャラリーにも共通の事と思いますが、作家とギャラリーには時間と共に培われた独自な関係性がある様に思われます。

北見さんとは、共に様々な仕事での出来事をいっしょに経験させて頂き、喜んだり悲しんだりしながらこれ迄の時間を歩んで来た実感を感じております。

もう20年も前になりますが、ギャラリーの企画編集による神話絵本シリーズで北見さんに「聖書物語」をお願いし、素晴らしい作品を描いて頂きました。8冊の神話絵本を8人の作家さんに書いて頂き、出版と展示をいっしょに開催するという二年がかりの企画でした。旧約聖書からのアダムとイブや、ノアの物語を詩情豊かに格調高く表現された北見さんの絵本の素晴らしさは忘れがたいもので、大きな価値ある金のリンゴ賞(ヴラティスラバの絵本催事)も頂きました。

これ迄何年にもわたり、ギャラリーの年末グループ展企画であるBOX OPERA展を中心になって開催して頂きましたが、お忙しい北見さんの個展はなかなか開催して頂けませんでした。それだけに皆さんの期待も大きかったけれど、そんな期待を上回る見応えある楽しい展覧会となりました。

SPACE YUIでの展覧会だけではなく、 北見さんの作品展では、すでに完成された感のある力量を何度も見せて頂いております。

そして今回の展覧会では、ご自分のクリエイティビティーを継続するだけではなく、更に乗り越えて行かれる、ということの大切さと貴重さを教えて頂いた様に感じております。

 

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/kitami_15.html

 

 

 

 

高橋キンタロー of the shape looks 2015

 

 

 

高橋キンタローさんとは彼が20代の頃からの知リ合いで、長いお付き合いなのですが、知り合った最初の頃から同じ髪型で、体形もファッションも、全く変わらず時を止めてしまったキンタローさんにまず、改めて敬意を表します!

永井宏さんの志を引き継がれる様に、仲間の方々とタンバリンギャラリーを創造の若々しい現場へと創りあげて行かれたキンタローさんと永井さんが実は同世代、とは思ってもいず、先輩後輩の仲とばかり思い込んでおりました。

今回のシンプルな一筆描き感覚の勢いで仕上がった展示作品には、ご覧になられた皆さんが目を奪われるような鮮やかな印象がありました。

キンタローさんはさり気なく作品を発表される様にお見受けしますが、実際に作品制作に向かい、白いキャンバスの前に立つ時にはたいへんな精神統一と集中作業が為されていることを想像致します。

ご自分も若者の中に溶け込む様に、若い作家の方々を応援されておりますが、誰に対しても分け隔てなく接するキンタローさんの大容量エネルギーには感動を覚えてしまいます。人々への愛に満ちたキンタローさんには、ご自分の事は後回しの部分があり、それは人として類い稀な美質と思うのですが、ギャラリー側の人間としては歯がゆくもあるのです。

キンタローさんのご事情を省みずに感じる事は、もう少しエゴイストになって、ご自身の作品制作に向われても良いのでは・・・等というおもいです。

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/takahashikintaro_15.html

 

 

 

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