Monthly Archives: 5月 2016
2016.05.10:火曜日

 

北沢夕芸 island 

 

 

 

北沢夕芸さんの作品に備わっている、可愛らしさやエロティシズム、また微かな恐怖を誘うかの感覚等、イラストレーションとしての真骨頂ともいえる数ある特質には、多くの人々を引き寄せるパワーを感じます。

只可愛らしいキャラクターや美しい女性を表現する、というのではなく、人の不可解な部分さえ包含した人間らしさの幅を感じさせる作品の感性に興味を引かれる様に思うのです。

小説家が登場人物の個性を定めて話を練り上げて行く様に、北沢さんは作品のモデルや対象を物語を書く様に客観的に造形し、作っていらっしゃる様に感じられます。

平面作品に描かれている豊かな感性は、小さな立体作品にも高い完成度で反映され、北沢さんの織りなす物語の詩情が、ギャラリー空間に溢れていました。

 

以下は、北沢さんの文章(詩)です。

 

 

気がつくとわたしは島にいた。

過不足なく、居心地のよい孤島。

時々歩いていて

ふと島にたどりついてしまったり、

真夜中に目が覚めると

波の音が聞こえて

やはり島にいる。

どこまでも拡がる水平線を前にして

不思議なあたたかさを感じる。

幸せな孤独と言ってもよいだろう。

どこでも島の上、

どこでも海につながっている。 (北沢夕芸)

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/kitazawa_16.html

 

 

 

 

    越智香住 うきくもⅡ

 

 

飛騨高山のアトリエで、木工作家のご主人と共に作品制作に励む越智香住さんの作品展は今年で三度目を迎えました。

札幌で生まれ育ち、東京の大学で彫塑を学び、その後スペインで陶芸を学び、現在は飛騨高山の森や湖に囲まれた自然環境の中で生活されている越智さんです。

そのように歩まれて来た越智さんの資質と環境とが相俟って現在の作品を作り上げているのだと思います。

古代ヨーロッパのテイストといっしょに日本の空気の清涼感が伝わって来るかに思われる作品は、人々の心を強く捉えます。

展覧会場での越智さんの作品は、小さな彫塑作品と実際に使える食器等の陶芸作品とがあります。普通こうした展示の場合には食器等をお求めになる方々の方が多く、作品は眺めるだけというケースが多いのですが、越智さんの場合は逆で、作品に注目が集まります。そして実際に売れて行くのも彫塑の作品が多いのです。

秋冬に雪深い飛騨高山での生活は、ご苦労も偲ばれますが、美しい環境の中で自然界と呼応され培われたものを、下界に居る私たちにずっと伝えて下さい。

 

以下は越智さんのメッセージです。

 

 

雲が、刻々と姿を変えるように

しなやかに作品を作り続けて

いこうと新たに思っています。(越智香住)

 

 

 

 

http://spaceyui.com/exhibition/ochi_16.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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