2017.01.05:木曜日
オカダミカ MICCA 個展 [東京/TOKYO]

 

 

 

オカダミカさんの久しぶりの個展が好評のうちに終了しました。タイトルを「東京」に決めたと聞いた時に、皆に共通な「東京」をどんな切り口で表現するのかと、たいへん楽しみでした。

オカダミカさん、元来、温かさを周囲に振りまき、明晰で、ファッショナブルな存在感溢れる素敵な方ですが、作品は、ご本人の印象とひと味異なります。

様々な表現方法をひとつの画面に巧みに使い分けながら、バランスの取れた光の溢れる一枚の平面作品として仕上げている中で、登場する人物(主に女性)の視線が強く記憶に残ります。ノスタルジー、都会的なクールさ、無表情、そこはかとない諦観や哀感、といった感情を喚起する言葉が浮かびますが、そのどれでもない感じ、或はそれらを全て包含した感覚。

淡々と状景を描き分けている中で、目の部分だけは有機的に生きている命を持つけれど、マスクから覗いている視線の様にその心情は見えず、謎めいています。

名状し難いその感覚への答えは、ミカさんから送られた下記の文章にある様に思えます。それこそ皆に共通な存在の内奥へと繋がって行く、創造のバックボーンを感じました。

いろんなタイトルを思い浮かべる中

ふっと、残ってきたものが「東京」という言葉だった。

その時浮かんだものの中で一番大変そうで、一番どうなるか想像がつかなかったけれど

今の自分だから思いついた事な気がして、やってみたいなと思った。

今までは空間に人物をポンと置くことでその周りの空気感や温度や色

そんなものが画面に滲み出ればいいと思ってきたのだけれども

今回は背景に街を描く事で、同じ事を表現できたらいいなと思った。

背景を描いてはいるけど、私が描きたいのは風景でも街でもなく

自画像でもなく誰でもない

デジャヴのようなものなのかもしれない。

                                                                                                                                                                                                                      

ただそこに立っている、そしてその場所は実在している

それが自分にとってはとても大事な今回のルールのようなものだった。

一枚の絵にこんなにしっかりと背景を描く事は初めての事で

自分でもどこで筆を置くのかさっぱりわからず

不安ばかりの作業になってしまったけども

だからこそ、今までにはないものが見えてきたり感じられたりして

今思えば楽しい貴重な制作時間だったと思う。

そして何を描いても自分が描きたいものってなんか変わらないのだな…と再認識できた気がした。

スペースユイという空間や来て頂いた方々に

自分の今踏み出せる一歩に立ち会ってもらったような気持ちになっています。

感謝をこめて

オカダミカ/micca

http://spaceyui.com/schedule/okada_16.html

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