2018.04.04:水曜日
堂前守人 作陶展 SHIMAU-しまう-

 

 

 

 

堂前守人さんの今年の個展、とても人気がありました。

堂前さんは、函館で、はこだて工芸舎という函館を代表するような歴史的な建物を所有されていて、ご自身を含む多くの工芸作家の作品展示や音楽や演劇のイベント等が開催される多目的スペースを運営されております。函館の良き時代を彷佛とさせる面影を残す建築物です。

作家として活動されながら、はこだて工芸舎のオーナーとしての運営をこなされるのは、本当にたいへんなことと想像致します。今回の展示に来られた、毎年はこだて工芸舎に遊びに行くという東京在住の堂前さんファンの女性から、このスペースがどんなに魅力的な場所かというお話を伺いました。わたしもいつか遊びに伺いたいものです!

また、転勤の多いお父様の仕事上、日本中を転々と引っ越され、九州から北海道までの幾つかの地方での生活を経験され、大人になってからはオーストラリア、ニュージーランドに長く滞在なさったりと、お話を伺っていると、堂前さんの作品の背景が透けて来るようです。

堂前さんの作陶のスタイルは、陶芸の構造体を作り、それに絵を描かれるというものです。器のかたちはシンプルで優しく、野の花や樹々も風にそよぐように自然体にさり気なく描かれています。使う度に愛着の湧く堂前さんの器たちは、展覧会の回を重ねる毎に人気が増して参ります。着彩の美しい存在感ある器と共に、優しい眼差しの堂前さんご本人の引力があるのだと思います。

堂前さんから、文章を寄せられましたのでご紹介させて頂きます。

東京に1週間滞在したあと、弘前に行きました。新幹線に乗って青森まで3時間半。昔のようには遠くに感じられない移動時間ですね。今回は仕事なので続けて1週間滞在しました。東京ではガラス張りの新しい大きなビルを見上げながら歩きましたが、弘前では古い2階建の店舗や木造の日本家屋の世界です。町の中心ににある弘前城の入り口には大きな門があり、その木も扉の鉄の金具も朽ちずに400年も立ち続けています。目の前に広がる雄大な岩木山を眺めながら、60歳になろうとする自分が残りの時間をどう過ごすかと、その門に触れて考えました。

                                                                  (堂前守人)

http://spaceyui.com/schedule/norito_doumae_18.html

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