2018.07.18:水曜日
備前 天野智也 作陶展 「ひとつの」

 

 

 

 

今年も天野さんの展覧会が無事終了致しました。

毎年6月の風物詩のように育まれて来た天野智也さんの備前焼の作陶展は、今年で11回目を迎えました。

そんな天野さんの作品に触れますと、年月の流れをしみじみと感じます。こんなにもコンスタントに開催を続けて下さることを自然の流れのように受け止めておりましたが、振り返って考えてみますと、たいへんありがたいことです!

陶芸作品というのは、なかなか鑑賞が難しい部分があり、年齢というものが大きくものをいうところがあると、美術関係者の方々からずっと聞いておりました。イラストレーション等の商業美術等の作品はどちらかと言えば、若い時代のエネルギーが生かされる分野ですが、陶芸の場合にはどうしても年季というものが重要なキーワードとなって行くのは何故なのでしょうか?

年月は知らないうちに流れて行くので、改まって意識して考えないと忘れてしまいそうですが、天野さんの作品の展示を始めた最初の頃は、もっと若く硬質な感覚の器や花器がギャラリーに並び、若い時期特有の個性と素敵さがあったのではと感じます。

天野さんのお人柄のように、作品も年を重ねる毎に優しく大らかになっていらっしゃっていて、ファンの方々は増える一方です。

釉薬を用いない備前ですが、灰を溶かした部分に光沢や模様を施したり、地層をそのままの様に器に映したりと、研究熱心な天野さんの手により器たちは様々な表情を見せてくださいます。

土を水で捏ね、小さな一軒の家の様にも思える規模の窯の火で焼くという、たいへんな営為を日々繰り返され重ねられた経験で培われるプロフェッショナルな技術が、天野さんの素敵な作品、実験的な作品を生み出すファウンデーションとなっている事に、改めて感じ入っております。

http://spaceyui.com/exhibition/tomoya_amano_18.html

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