Monthly Archives: 5月 2019
2019.05.31:金曜日

 

 


今年の松本圭以子さんの展示のテーマは「猫」でした!

ペインティングされたブルーの猫の案内状は、青い色の猫という表現もめずらしく、更に大きな眼の表情が松本さんに自画像の様に似ていて話題になりました。

松本さんは、イラストレーションの世界でも実力の持ち主として知られていて、長いキャリアの作家さんですが、常に新しいテーマや表現を求め達成されておられます。

作家の野中柊さんとのお仕事では、絵本や児童書など、素晴らしい作品を創り続けていらして、今回の展覧会では「本屋さんのルビねこ」は、本当に可愛らしい野中柊さんの家の猫さんがモデルでした!

また、NYの帰国子女でもある松本さんの作風は自然にバタクサイ感覚があって、翻訳小説の装幀やイラストレーションの仕事も絶えません。

自らが撮られた写真も参加してのコラージュ作品、縫いぐるみやアクセサリー等、守備範囲の広さも作家としての能力の高さと思います。

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/keiko_matumoto2019.html

 

2019.05.27:月曜日

 

 

 

 

今回当ギャラリーに於いて初めて展示頂いた長谷川洋子さんの作品展では、確かな描写力を礎にこの上なく誠実な制作姿勢に裏打ちされた優美な作品の数々を見せて頂く事ができました。

オリジナリティー溢れ、キラキラと美しさがこぼれるかに感じられる素晴らしい作品が発表され、大勢の方を楽しませて下さいました。

長谷川さんは絹などの布やレース、様々な形のヴィンテージのビーズなど、光る素材を含む多様な画材を絵の具の様に用いて作品を創られます。

細いピンセットの先で、デリケイトな質感の布と小さな宝石たちを貼り付け埋め込んで、大きさも画題も様々に創り上げて行く長谷川洋子さんの作品は、たいへんな集中力と技術を必要とするのではないかと思います。

長谷川さんの作品制作過程に於いて、時間は絵の具でストレートに描く様には流れず、かなりご苦労されている事もあるのではないかと想像されます。細かな作業の積み重ねからでき上がるロマンティックな雄大な風景画を拝見すると、長谷川さんのイマジネーションの豊かさに感嘆致します。

工芸とも言えない、イラストレーションとも言い切れない、カテゴリーを突き抜けた表現形態、独自の様式を創り上げた長谷川さんの自由な感性を多くの方々が愛情を持って待ちうけておられます。

麗しく小さな宝石が散りばめられたかのマチエールの作品を創られる長谷川洋子さんのこれからのご活躍が楽しみですし、この様な女性らしい優し気な作品の内側には、きちんと企画され、みなさまの手に渡って行く迄へと続く細やかな配慮が含まれ、男性的とも言える構築力が伴っているように思います。

その様な個性がトータルに長谷川作品の魅力へと醸成されて行くのでしょう。 作家さんご自身の楚々とした美しい風情も画風とリンクして作品の瑞々しさを際立たせておりました。

今回は、長谷川さんにも文章をお寄せ頂きました。まだ学生の頃のお話等、憧れのギャラリー等と、恐縮ですが、長谷川さんのすっきりとした清明なコメントをぜひご覧下さい。

 

18歳の頃の話です。

イラストレーターになりたかった私は表参道の何軒かのギャラリーを美術大学の教授より教えていただき、初めてスペースユイを訪れました。

その時若さ故のパワーで「私イラストレーターになりたいので絵を見てください」とオーナーの木村さんに声をお掛けしました。

本当に酷い絵だったと思うのですが、「イラストレーターになりたいのね。大丈夫なれるわよ」とにっこりと微笑んでくださった事を今でも鮮明に覚えております。

以後ずっと憧れのギャラリーだったのですが、20年経ち(数えてみてびっくりでした。)今回縁があり個展を開催させて頂くこととなりました。

2014年に半年ほど休業をしてリフレッシュの為渡仏をしたのですが、結局帰国後も仕事に追われ出産、育児とバタバタとしてしまいこの時の美しい風景を描けていない事がとても心にひっかかっており、今回は風景画にチャレンジしようと決意しました。

5月ですし爽やかな色を、水色がいい」スイスのレマン湖のベンチに腰掛けながらぼーっと遊覧船を眺めていた静寂なひと時をまず描きたいと頭に浮かびました。

こちらは今回のDMにも使いとても好評でした。

そして、顧客さまからオーダーを頂いていたフランス・ジヴェルニーのモネの庭園、コペンハーゲンの薔薇のアーチのある小径、イメージは次から次へと湧いてきて結局描ききれませんでした。

近年の仕事の作品では「2017Afternoon Tea Mother’s Day」「ならファミリー2周年記念ビジュアル」「スター☆トュインクルプリキュア/BANDAI」などを展示しました。

プリキュアの虹の天の川を描いた作品は小さなお子様たち(そしてママたちが)が目をキラキラとさせながらご覧頂き思い思いに感想を述べ、新鮮な気持ちを頂きました。

「遠い水平線」今回の展示を行うにあたりこちらのタイトルがすっと思い浮かびました。

日本は島国ですので地平線ではなく水の向こうに思いを馳せるようなロマンを、ショートトリップ感をご来場者様に体験して頂きたいと願いましたが、いかがでしたでしょうか。

少しでも安らぎのひと時をお過ごしいただけたなら幸いです。

最後に常に頭にある個展におけるコンセプトなのですが、非日常的であったり明快に綺麗である事、アートに興味がない方でもお花をご覧いただくように暮らしを彩る作品をこれからも制作して行きたいと考えております。

また次回のスペースユイでの個展を夢見て

2019525日 長谷川洋子

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/yoko_hasegawa2019.html

2019.05.17:金曜日

 

 

 

 

本年で6度目となる越智香住さんの個展のタイトルと作品資料が送られて来た時には、ずっと越智さんの作品に注目していた自らにとっても、ひじょうに深い感慨を覚えました。
「phantasm」というタイトルには、越智さんの作品の真髄に触れる部分があるのではないかと感じたのでした。
もち論、越智さんの作品には幻想的なテイストがあり、この時空間から離れ浮遊しているかに見える感触を皆さんが感じられていたと思います。
しかし、今回は全面的にテーマとして提示される事となる越智さん独自の世界観ともいうべき「phantasm」を、多少の恐れを含む興味を持って期待しておりました。
搬入の荷ほどきをして行く程に、作品の持つその曰く言いがたい幽玄ともいうべき見え隠れする持ち味が最高に生かされた作品の数々に驚かされたのでした。それらの作品は、楽しい気分やひょうきんな味わいさえも伝搬する、造形力の確かさに裏打ちされた素晴らしいものでした。
私たちは、どうしても常日頃のあれこれや重さに引きづられがちですので、そんな日常的な引力を飛び越えた作品を見せられると、心打たれるのだと思います。
元来から人里を離れた標高高いアトリエにて、ストイックに土を捏ね、鋭い直感的能力(直感以上?)で以って力強い彫塑を制作されている越智さんからのメッセージは独特の魅力で観客の方々に語りかけているのではないでしょうか。
展覧会にお出かけ下さる方々の多さに驚くと共にお客様の、作品に向かって下さる興味の深さにも感動を覚えました。作品について多くを語って下さらない越智さんですが、全ての作品からとても雄弁にクリエイティブな感覚の波が流れ出て作品を見られる方々に確実に伝わっていることが感じ取れました。作家、観客の双方にとっての幸せな瞬間を見せて頂いたと思います。

今年も、昨年に続き更なる大活躍の石田ゆり子さんとそのお友達やスタッフの方々がお見え下さり、応援を頂きました。越智さんの作品をご理解頂き、ご愛顧下さることに、この場をお借りして感謝を申し上げます。

 

 

 

 

2019.05.05:日曜日

 

ギャラリーは、5月12日までお休みを頂きます。皆様どうぞステキなお休みをお過ごし下さい!
5月13日(月)より、長谷川洋子 個展「遠い地平線」が開催です。アンティークのビーズやヴィンテージ素材などを用いて制作した、美しくオリジナリティー溢れる作品展です!2019.5.13(月)- 5.18(土)11:00~19:00 (最終日17:00まで)

「欧州を中心に出会った旅先での記憶の風景画に挑戦します。
スイス・ローザンヌの静謐なレマン湖、コペンハーゲン・
薔薇のアーチのあるロマンティックな路地裏、パリ・奇跡
のメダイユ教会の閑雅なマリア像、ウィーン・世紀末芸術
を感じる装飾的な建築物など。その際現地で収集した素材
を交えながら、異国の風景を描きます。
また、近年のクライアントワークを中心にアーカイブ自薦
作も展示・販売致します。ー 長谷川洋子」

 

 

 

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