2020.09.04:金曜日
河井いづみ・建石修志・深谷良一 ”夏の匣”

 

 

建石修志
 

 
久しぶりに開催の夏の企画展、実力派ばかりの見応えある展覧会だったと思います。
最高に暑い季節の中、そして新型コロナ問題というリスクも加わる時節の中、大勢の方々にご来廊いただき、たいへん感謝致しております。
「夏の匣」というタイトルで、河井いづみさん、建石修志さん、深谷良一さん、三人の作家に空の彼方に繋がるような壮大な感覚を表現して頂きました。
まるでルネッサンス期の巨匠のようにドラマティックな深みのあるペインティングが魅力的な建石修志さんの作品の完璧な作品画面の完成度は、人々の心に感動と衝撃を生じさせます。現代のマエストロというべき存在の建石さんですが、気さくなお人柄を知った方は作品との対比に魅力的な感覚を覚えずにはいられないでしょう。
 

 

深谷良一
 

 
かたや作品の中に通底して日本のテイストが流れる深谷良一さんの作品の独特な表現にも興味が尽きません。深谷さんの作品の日本画風のテイストは、さらに自由に羽ばたく翼を希求しているように思えます。また深谷さんのつくる木箱に多くの方々が心魅かれる引力は、インターナショナルに広がるべきものと思っています。
河井いづみさんは、若々しい感性を鋭敏に切り取ったエネルギーとオリジナリティー溢れる作風の作品を出品して下さいました。白く紙の色を生かしたモノクロームのリトグラフやオリジナル作品が、ベテランのお二人が描くペインティング作品の重量感に負けず、更には互い同士を引き立てあうかのように、対峙しておりました。
「夏の匣」での、身を削るような表現の作品から流れるエネルギーで、皆様のお力になれることができましたら、これ程嬉しいことはございません。
最初はBOX OPERAというタイトルから始まった当画廊のこの企画展は、出品メンバーの方もテーマも変えて時々開催しております。
その初回の展覧会、2006年の出品者の方は、北見隆さん、宇野亜喜良さんのお二人でした。三回目に参加下さった建石修志さんとは、その頃からだんだんにご縁が生まれて参りました。
2016年には、それこそ数えるのが大変なくらい大勢の方々に二つずつ小さな桐でできたハコを渡して好きなようにデザイン、ペインティングを施して頂くという楽しい展示も行いました。
平面作品でもなく、オブジェとも少し異なった、ハコという小宇宙に個々の思いを表現するという試みは、アッサンブラージュという名前で語られますが、カテゴライズされた括りを超えて自由な思いがけない何かが生まれる方向性を目指せるのでは、と感じております。
これからも、イレギュラーなかたちではありますが、続けて行けたら嬉しく思います。
 

 

河井いづみ
 

 
http://spaceyui.com/schedule/kawaiizumi_tateishishuji_fukayaryoichi.html

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