2020.10.23:金曜日
小山春子 breath

 

 

 

 
小山春子さんは、真言宗の僧侶であるご主人と、港区に在る寺院での日々のお仕事にも従事していらっしゃいます。
作品には、そのような背景から生まれるのでしょうか、独特な魂の世界が感じられます。
麻などのさっぱりと清しい白や生成りの生地に、白の刺繍糸で表現された静かなモチーフが優しく大らかに浮かび上がります。所々に集まり縫い付けられたビーズの集合体が光に反射してきらめき、糸や布地との質感の対比を美しいハーモニーで奏でているかのようです。
白地とは逆に黒地を生かした夜景を描いた作品も大人気でした。
布地に刺した糸やビーズでしか表現できないかも知れない独特な質感が、夜景という状景を完成度の高い作品へと作り上げました。
日常の楽しい物たちや風景、そして形而上学的な世界まで、描かれるモチーフは多岐にわたりますが、小山さんの個性がトータルに反映されていると思います。
刺繍等の手仕事的な作業は、編み物などにも共通すると感じられますが、精神の衛生にも貢献する部分があるのではないでしょうか。
作者の制作時の気持ちが伝わるかのように、作品全体から穏やかな、観る者の気持ちを緩める気配が伝わって参ります。
小山さんの多様な貌を持つ作品が、今年もどんどん洗練されていらっしゃる事を感じ、更に驚かされたい!という気分が生じております。
 

 

 

 
http://spaceyui.com/schedule/koyama_haruko2020.html

ページトップへ

Copyright © 2020 space yui All Rights Reserved.
解説: 調べる ファイルを更新