2021.09.08:水曜日
松川けんし 愛はきまぐれ鴉はやさぐれ

 
 

 
 
ジャンルを演劇に置き換えて、作品として定着させる一般的理論として汎用させていただくと、松川けんしさんの作品には、しっかりとしたドラマツルギーが存在すると感じます。
作品をアートとして完成させるためのプレゼンテーション能力は、理論的側面が既に組み込まれていなくてはならないからです。
松川さんの作品を通して、そんなパワーが見え隠れして興味深い感慨を得る事ができます。
作品が放つその感慨を、見るものと創る側が共有できる事が美術鑑賞というものの、交互作用の幸福なのかも知れません。
現在の、真っ直ぐには中々捉えにくい世の中で、作家がどのように何かを捉えて作品として見る者に差し出して下さるのか、また作家はどのような思いを見るものに伝えようとしているのか、作品が精神に触れようとしている律動を感じる程、人々は興味を惹かれて行くと思います。
岩手県花巻で農業に勤しみながら、まるで宮沢賢治のように、美術制作に励まれるという羨ましい日々を送られる松川けんしさんの作品から目を離すことができません。
完璧なドラマツルギーの裏側から、都会の混濁を離れて日々を営まれる松川けんしさんが創出される何か貴重な魂の籠るものを私たちが掬い取り、少しでも現況よりも心洗われるエネルギーを照射して頂けたらいいな、と思って止みません。
 
 

 
 
http://spaceyui.com/exhibition/matsukawa_2021.html

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