2021.12.11:土曜日
荻原美里 From now on

 
 

 
 
「荻原美里 From now on」、個展の初日には、オープン前からお客様が訪れて、整理券を出すほどの人気の展覧会でした。
抒情性にいろどられ、日常を超えたハイセンスな感性に貫かれ描かれた作品は、本当に驚く程皆様に共感を持って受け止められました。
昨今の疫病の状況などから、社会は安定を失い、人々の心情は決して明るい方向を向いてはいない中、アート作品が力を持って人々の心を誘う力を持つということが示されたように思います。
荻原さんの作品画面全体から流れる憂愁の気配、透明感が漂う景色から、かすかに遠方から差す希望の光を感じることが、見る人たちの心に深くしみこんで行くように思われました。
水彩の滲みの優しい感覚、また他方で光と影の強い対象表現の確かな描写力、と個々の作品に表されるマチエールも魅力的でした。
荻原さんからは個展終了後すぐにメッセージが寄せられましたので、ご紹介させて頂きますね。
 
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2021年12月4日 個展を終えて
 
「From now on」このひとつの言葉から私の制作は始まりました。
私の脳裏に1本の道が見えてきたんです。でこぼことした、ぬかるんで歩きにくそうだけど真っ直ぐと延びた道。子供の頃の思い出からかもしれません。道草しながらよくこんな道を歩いていましたから。
 
この1本の道を今回の個展で皆さまと一緒に歩きたいと思いました。
そして出来上がった作品「From now on」。左手には鬱蒼と生い茂った草叢と右手には人の手によって刈り取られた広い大地。自然現象のように時には自分の意志ではどうにもならないこともある中で、いろいろな人と出会い関わりながら前を向いて、多くの選択をしながら一歩一歩、私たちは進まなければなりません。時にはぬかるんだ土に足を取られることもあるでしょう。深い森に入り、光彩陸離たる美しさに出会うこともあるでしょう。様々な気づきや発見をしながらいつかはきっと広い海と空を見ることができると思います。
 
足を運んでいただいた皆さまが、森を抜け、海を見て立ち止まりこれからの自分と向き合って、前向きな気分で広い大きな海を眺め、そしていつもの日常へ戻っていただけたらとそんな思いで空間構成も含め作品を制作いたしました。
 
 
最後に、お忙しいところ、足を運んで下さった皆さま、会場を提供して下さったSPACE YUIの皆さま、ありがとうございました。素晴らしい出会いと皆さまにお寄せいただいた声を励みに、これからもまた、強くそれでいてしなやかに自分のスタンスを持ち作品を制作していきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


 
簡単ではございますが、書中にてお礼申し上げます。
 
 


Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。
 
Mohandas Karamchand Gandhi
 
 
                                                                                                                                                         荻原美里
 
 

 
 
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