Monthly Archives: 10月 2022
2022.10.27:木曜日

 
 

 
 
黒田愛里さんの作品を見て、ポジティブな明るい気持ちになられたという声が多く聞こえて参りました。作品の根底に流れる愛里さんの姿勢は、作品をご覧になられる沢山の方々にまっすぐに届けられている様です。
停滞したこの時代の中で作品を通して温かな明るい灯を投じられるとしたら、作家にとっても受け取る側としましても、こんなに素敵なことはありません!
愛里さんのここ数年間の歩みに触れていて、その大きな前進ぶりに驚かされておりましたが、今回の個展での作品を通して、その力量をあらためて感じました。
全体を通して統一感のある鮮やかでありながら優しい色調も、描かれたモチーフの柔らかな輪郭、そして抽象的とも言える画面処理の方法等、オリジナリティあふれる個性が際立っていました。
愛里さんは、イラストレーターとして忙しくなられてからも、ずっとギャラリーの仕事もサポートして下さっていました。今回の個展を機にギャラリーを離れられますが、ずい分と無理をされていたのではないかと思っております。
惜しくも昨年急逝された谷口広樹氏の教え子だった黒田愛里さんですが、谷口氏は亡くなる直前まで愛里さんの作品を見守り続けて下さっていた事を思い出しております。
ギャラリーのスタッフは現在谷口氏の教え子が三名、大きなご縁を感じていますが、そのきっかけとなった愛里さんの成長を、谷口氏は卒業後もずっと案じて下さっておりました。
これからも更に大きく花開こうとしている愛里さん!
さり気なく、決して目立とうとせず綺麗な気配で佇んでいるけれど、実はパワフルな愛里ちゃんを、大勢の方々が応援して下さっている!と感じております。
 
 

 
 
http://spaceyui.com/schedule/kuroda_airi2022.html

2022.10.09:日曜日

 
 

 
 
卯月俊光さんの、様々な工芸的な技術を駆使して描かれた端正な作品展が開催されました。
自然をモチーフとして丁寧に制作された画面から流れ出る優しいエネルギーは、余人を以っては代えがたい力強い個性をも併せもっておられると感じます。
卯月俊光さんから寄せられたメーセージをどうぞご覧ください。
 

 
今回は大きめの作品に取り組んでみました。当たり前のことですが、同じ様な絵柄でも画面が大きくなると色彩の拡がりが増して、受ける印象がだいぶ異なります。
最近は楕円を組み合わせた花のシリーズを多く制作しています。
六つの楕円で出来た一輪の花を基本形とし、それをたくさん組み合わせることによって、色彩が複雑に絡みあいながらも一定の規則性を持ってリズムが既成されます。そこには風が流れ花がゆれる様だったり、美しい音楽が聴こえてきそうです。自然が作り出す造形美
はいつも刺激的で多くの学びがあり、心癒すものがあります。そういうものに強く惹かれる自分も、また自然の一部だということを実感します。
自然と強く結びつきながら生活してきた日本人。これからも工芸的な仕事にこだわりながら、日本的でモダンな美しい世界観を表現していきたいと願っています。  (卯月俊光)
 
 

 
 
http://spaceyui.com/schedule/uduki_toshimitsu2022.html

2022.10.03:月曜日

 
 

 
 
百瀬恒彦さんの発明した「写画」という言葉と実際の作品とに、だんだんと慣れそして理解できるようになりました。親しみを覚えたと言っても良いでしょうか。
写真という思い込みを一度消し去り、まっさらな視線で作品を見たいと思います。そうすると以前の百瀬さんの作品に対する思いとは違う新しい感覚を発見することができました。
百瀬さんの作品が徐々にそういった写真と絵画の融合に近づいて行ったのか、私自身の見方が変わったのか・・・。
そんな風に考えますと、百瀬さんの技法は、ものすごくオリジナリティ溢れるものと感じます。
具体的なテクニックは伺っても多分わかりませんし、百瀬さんも教えて下さいませんが、雰囲気のある和紙に定着された写真と筆のタッチは、自然に離れ難く結びつき美しい空気感を醸し出しています。写真にリタッチした創作というものとは全然違うのです。
今回はハンガリーを舞台にして、リストの楽曲が聴こえて来そうなロマンティックな作品ばかりが展示されました。
百瀬さんの作品全体から流れるように届けられる「ロマンティック」の中には、人間の普遍的な悲しみや怒り、日々の営みや喜び、そして愛情の物語や苦みなど色々なエッセンスが含まれていて、見応えたっぷりな作品展でした。
 
 

 
 
http://spaceyui.com/schedule/momose_tsunehiko2022.html

ページトップへ

Copyright © 2022 space yui All Rights Reserved.
解説: 調べる ファイルを更新