2014.05.10:土曜日

 

  

 

穏やかな温かな羽山惠さんの創る作品ですが、確立されたオーソドックスな美しさの中に激しい感情或は怒りの感覚さえも含まれていて、こころ打たれるものがありました。

アートディレクターであり、イラストレーターでもある羽山さんは、商業美術のフィールドを熟知しておりますが、日常生活を覆う確かに存在する人々の祈りの気配を、掬いとる様に表現しておられました。

長らく平面作品の表現に携われていた羽山さんが陶芸の世界に入られて以来、創作がどんどん純粋な表現に向かわれている様子です。

凛々しい女神像や天使、神話の中のサテュロス達は、ロマネスクな様式を垣間見せながらも、羽山さんが創りあげた独自の個性溢れる世界観が感じられます。

また、永遠に手の触れる立体作品の様式美が、日常の人々の生活の中での器たちにも奏でられ、 こちらの側での、更なる可能性も期待されるのです。

永遠性や美意識などに根ざした世界と、私たちの現実の世界とを往復しながら、その振れ幅が大きな新しい力に育まれることと思います。

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/hayama_14.html

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2014.04.30:水曜日

 

 

 

 

中島淳子さんの「ぷっくり布箱」は、スペースユイではめずらしいジャンルの展覧会でしたが、古代布を用いて表現された魅力的なふわふわの箱は、道行く人々の目も留めて、多くの人々の共感を呼びました。

素材は古代布、表現形態はBOX、と、ひじょうにシンプルに絞り込んだ表現スタイルは潔くトータライズされた作品展だったと思います。

日本の文化が育んだ美しい布をモチーフとして作られた一つ一つの「ぷっくり布箱」が、所狭しとギャラリーに展示されますと、空間全体がコラージュされたひとつの作品の様に感じられ、中島さんの作品の完成度の高さを改めて認識させられました。

鮮やかな色彩で描かれた良き時代の花の模様や蝶や鳥、懐かしい抽象柄が用いられたグラフィック感覚の箱等、さり気ないけれどきちんと構築された美意識が、心地よく鑑賞する人々に届けられました。

中島さんの視線から創られたやわらかな布箱は、シャープな先鋭的な空間に置かれても、却って楽しく新しい視覚の感覚をもたらされるかも知れません。

 

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/nakajima_14.html

 

 

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2014.04.23:水曜日

 

 

 

 

片山健さんの個展を、八年ぶりにやっと開催することができました。吉祥寺のトムズボックスではほとんど毎年開催され、羨ましい限りなのですが、スペースユイでは「油彩画」と、片山さんが決めておられる為、どうしても開催が間遠になります。

片山さんとのお話の中で、ギャラリーから時々「展覧会は、まだですか?」とお電話をする事が暗黙の約束事となっておりましたが、何回も何回も断られ続けていて、今回の展覧会も、すでに諦めの境地でお電話させて頂きましたが、まさかのYESのお返事が聞けて、こちらが驚いてしまったのでした。

後で伺ったところ、アトリエで丁度電話に出られたその時瞬間的に気分が昂揚していて、OKのお返事を下さいましたが、時間が経過するに従い後悔に苛まれはじめたのだそうです。絶妙なタイミングで電話をして、本当によかった!と思っております。

私たちが求めている片山さんの作品のパワーがギャラリーを覆い、宙に浮かぶ人や朝焼けや夕焼けの空や海が描かれた油彩画の画面から伝わって来るものに、圧倒されました。

人間が生きていく時間の経過というものをしみじみと感じさせられる地球の裏側の国々の音楽が実際に絵を見る度に聴こえて来る様な気がしてなりませんでした。

今年の展覧会をきっかけに、片山さんがもっと頻繁に個展開催をして下さる事を皆を代表し、願っております。

片山さんには、YUIGARDENのオープニング企画展「空間のこども」のDMに、出品者を代表して、作品を掲載させて頂きました。新作が間に合わず、伝説的な作品集「いる子ども」の中から表紙の作品をお借り致しましたが、今の時代だからこそ、片山さんの作品のエネルギーが私たちにとり、かけがえのないものに思えるのです。

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/katayama_14.html

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2014.04.10:木曜日

 

 

水丸さんの訃報を受けてから、しばらくは雑誌やweb上に水丸さんの顏が出ていると見る事ができませんでしたが、やっと気持も落ち着き、水丸さんのお顏とも少しずつ対面できる様になって参りました。

そして急な出来事に一番たいへんな思いをされていたますみ夫人とも、仕事の部分も含むお話しができ、皆様にも今後の計画等をご報告できることとなりました。

 

まず、五月に毎年開催され、今年で12回目を迎える和田誠さんとのコラボレーション展は、予定通りに開催させて頂く事ができます。一時は中止も止むなしと思っておりましたが、和田さんがコラボレーションの水丸さんの方の画面エリアにも水丸さんの気持になって描いて下さるとの事です。

和田さんのお気持、心意気、そして作業のたいへんさを考えますと、感謝の意にたえません。

このコラボレーション展は、最初は一度限りの予定でしたが、いつの間にかこのギャラリーの初夏五月の風物詩の様な存在となり、季節が近づくにつれ、もうそろそろですねと、皆に愛され待望される展覧会でした。

毎年、作品の搬入が終るとお二人でビールを飲みながら楽しそうにお話しされる事が常で、和田さんはお兄さん、水丸さんは弟の役柄、といった感じの会話が思い起こされます。ちょっと内緒話風だったり、本音を柔らかく包んだスパイシーな話等、もうあの楽し気な、お二人の含羞に満ちた宝物の様な会話を聞くことができない、と思いますと、実現することのない失われてしまったことの淋しさが胸に響きます。

 

また、ギャラリーでは2015年の1月、水丸さんの絵と俳句を組み合わせ表装した俳画の展覧会を計画しておりましたがそれは適わぬ事となりました。水丸さんの掛け軸はことのほか魅力的で、2013年1月に発表した際にも大好評、皆様のご希望でもありましたが、掛け軸に変わるテーマでの展覧会の開催を現在模索中です。そして来年のお正月は水丸さんの懐かしい作品と共に、新しい顏をお見せできる様、努力致す所存でおります。

 

今でも、最初に画廊に水丸さんがいらっしゃった時の事を思い出します。当時の小さなおままごとの様な空間だったスペースユイに、お散歩がてらふらっと立ち寄ったという風情でしたが、その後様々な場面で水丸さんに助けられ応援され画廊が成長できたと思っております。そのようなスタートで始まった水丸さんとの関わりが、それから30年以上も継続し、当たり前の様に仕事をさせて頂いて参りましたが、今思いますと、奇跡の様に感じられてなりません。

30数年間の間に作ったシルクスクリーン作品が、いつの間にか200点以上の点数となりました。たいせつに保存し管理させて頂きたいと思っております。

 

水丸さんが初めて画廊に来て下さった直後から、ご夫人のますみさんとも懇意にさせて頂くようになりました。ますみさんは油彩画家で、現在は具象と抽象の間の感覚で素晴らしい作品を発表されておりますが、大胆な構成、表現方法は、無意識のうちに水丸さんに大きな影響を与えたという事もあったのではないかと思っております。まだお二人と知り合ったばかりの頃、水丸さんの作品と、ますみさんの作品空間がふっと意識の中で重なった日の事が思い出されます。水丸作品には、最良な意味での女性的な大らかなエッセンスが存在すると感じています。

鎌倉のアトリエで、水丸さんの身体に異変が起る少し前の時間には、ますみさんと虎屋の羊羹と抹茶でくつろがれていた様子等を伺いますと、本当に予期せぬ出来事だったのだと案じられます。

まだまだいろいろな水丸さんの思い出を書きたいのですが、「木村、余計な事を言ってはだめだよ」という水丸さんの声が聞こえて来ます。

言葉の枠の中になんて収まらない水丸さんでした。絵も画面の中で完結させようとは思っていなかった様に感じます。

酒豪の水丸さんは、ある日酔っぱらって転んで顏が傷だらけ、おでこから血が出て真っ赤になってしまったとお話しされていた事を思い出します。普段ダンディーな水丸さんがそんな失敗談を嬉しそうに話されるのを笑いながら伺っておりましたが、いつまでも酒豪の水丸さんのことが、その時から少しだけ気にかかっておりました。

 

大学の先輩でもある水丸さんとは、最初の出会いからずーっと先輩後輩の間柄で、その距離感は、変わる事がありませんでした。そして取り立てて意識する事はなかったけれど、何才になっても変わらなかったその距離感がとても大切なものだったと心から感じます。

根っからの都会人の水丸さんは、その服装も精神の成り立ちも心の底からおしゃれで、しかもそのことを感じさせない美意識は、確固たるものでした。ちょっと野暮天の後輩に対し、「もうちょっと先輩を見習って格好良くやれよ。」というメッセージを、今、水丸さんから届けられている気がしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2014.04.05:土曜日

 

 

 

 

スペインでの滞在も長く、現在は飛騨高山で創作活動を続ける越智香住さんの作品は、初めての展覧会にも関わらず、たいへん多くの方々が興味を持ち、共感を抱いて下さいました。アルカイックな表情を感じさせるマスクや、古代的なニュアンスのある彫刻的な陶芸作品は、越智さんのオリジナルな魅力が合わさりひじょうに人気がありました。素朴なテクスチュア、素焼きの色合い、ロマネスク的なフォルム等様々な要素が響き合って、作品は必然的なパワーを発揮したようです。

彫刻家でもある越智さんの造形の力量は日常使いの陶器にも反映され、その色彩やカタチや全体の雰囲気にも説得力があります。

アーティスティックな主体性と共に時代の新しいセンスを併せ持つ越智さんの作品は、人々の生活の場を豊かに息づかせるでしょう。

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/ochi_14.html

 

 

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2014.03.23:日曜日

 

 

 

 

2014年の民野宏之さんの個展は、装幀画の展覧会でした。民野さんとは長いお付き合いですが今回初めて目にする書籍や作品も多く、月日を経る毎に、素晴らしい作家との仕事がどんどん増えている事に驚かされました。

サルトルやトルーマン・カポーティ、カズオ・イシグロ、ピュリッツァー賞受賞の作家等の書籍を纏う言わば衣服の様な役目にも思われる、民野さんが描いた表紙の絵を見ながら、編集者の方、アートディレクターの方々はきちんと見ていて下さるのだな、と少し安心もしました。

というのも、人類の財産の様な古典文学の表紙ですのに、中の質量に見合わない装幀を何度か目にする事があり、しばらく失望感が消えずにいたため、余計に嬉しかったのかも知れません。

また逆に、民野さんの作品が表紙の絵として本が飾られるため、その本が内容以上の作品に思われ、文筆家がとてもラッキーな事もあるように思います。

乾いた感覚のマットな独特な筆致、静かな清潔な変わらない色面、テクスチュアの広がり、世界観・・・。民野さんの作品は、情報で溢れる慌ただしい現代社会を生きる人々の気持を、清涼な気分に塗り替える力がある様です。

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/tamino_14.html

 

 

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2014.03.19:水曜日

 

 

 

 

初めての試みである三人展「もものけ展」が、未だ咀嚼しきれないまま、判然とストンと腑に落ちないままに、なにやら素敵な余韻を残して終了致しました。

三人の方々のそれぞれの個性である色彩やタッチのリズム、摩訶不思議な世界への通路を思わせる仕掛け等が混ざり合って、ゴージャスな満腹感の様な感慨に満たされました。

バランスのとれた楽しい室内楽が聴こえて来る様でもあり、どこの国ともいえない美味な無国籍料理の饗宴に招かれた風でもありました。

渾然一体に展示された作品の放つエネルギーは、あまり経験したことのない名前の付けられない価値が誕生しましたが、もう一度ひとりひとりに戻って三名の作家の作品をそれぞれ独立し、かつ連続するかたちでの展示が待たれます。

こんな時に、もう一度展示の機会をもてる事が、あらためて幸運なことに思えます。

深谷良一さん、城芽ハヤトさん、北沢夕芸さん、三名の方々の熱量の高い作品を天井の高い広々とした森の中のギャラリーで見られることをこんなに待たれる事はありません。

一度ご覧になられた方も、YUIGARDENにお出かけ下さいましたら、もう一度、新しい感動を味わって頂けることと思っております。

それにしても、どこに連れて行かれるかわからない、こんなに未知の力に溢れた作品展もめずらしいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/momonoke_14.html

 

 

 

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2014.03.16:日曜日

 

 

昨年、一保堂のイラストレーションと、一保堂のお茶を用いての期間限定カフェを開き、誠に美味しい抹茶とほうじ茶で皆さんに感動を味わって頂いたくまざわのりこさんの展覧会は、今も記憶に残ります。そんなくまざわさんと、カフェやカフェを舞台に繰り広げられるストーリーをテーマに作品作りを続け、グッズの制作も手掛け好評のNomii Rabbitさんの二人展が開催されました。

今回は、四季を意識した平面作品をNomiiさんが制作し、四季折々の花々や植物をモチーフにくまざわさんがブローチを創りました。

Nomiiさんは、独自の味わいある三コママンガの作品も展示し、スタイルを確立しました。また、手作り絵本の中のNomiiさんの可愛いけれど少しブラックな表現も独特で定評があり人気です。

また、くまざわのりこさんの清楚なブローチは、柔らかな皮革からできていて、繊細な感性と技術の裏打ちがプロフェッショナルな仕事ぶりでした。

また、この会期に開催されたNomiiさんのコーヒーとくまざわさんの抹茶&ほうじ茶のカフェも大好評でした。

 

 

 

http://spaceyui.com/schedule/nomiirabbit_kumazawa_14.html

 

 

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2014.03.06:木曜日

 

 「2014 SPRING  陶とメタル ー 大地の仲間たち ー 」は、三名の方の工芸作品の展覧会でした。

 

長野県の長井一馬さんは、ツイッターがきっかけとなり、独特な作風に魅了されてお付き合いがはじまった方で、今回は三回目の出品となります。原始宗教の持つ呪術的なイメージとキャラクターの可愛らしさの融合が何ともユニークな作品は、画廊でもすっかり人気者です。

 

 

 

兵庫県の奥村絵美さんは、懇意にして頂いている関西のギャラリーの方からのご紹介で個展を開催なさった方ですが、若い女性らしい優しさとプロダクトデザイン的なクールな感性が併存、独自のスタイルを築いております。

 

 

 

また、鳥取県からのすえむねともひこさんは、沖縄の大学で陶芸を勉強された所為か、大らかな海の色や沖縄の伝統を現在に生かした作品を創りあげ、普段使いの陶器とともに、ダイナミックなオブジェを展示しました。すえむねさんの陶芸は、普段の食器はデリケイトに使いやすく、また、逆に土の荒々しさを残した作品もあり、と、魅力的です。

 

http://spaceyui.com/schedule/2014spring.html

 

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2014.03.02:日曜日

 

 

 

 

昨日は建築家であり、YUI GARDENのオーナー(?)横河健氏の日大理工学部建築科の最終講義を受講して参りました。大きな講堂で数百人の人々が横河さんの講義に聞き入りました。

学生や高名な建築家の方々に混じって、私にとっては横河教授の最初で最後の授業を受けたわけです。率直に言うと、面白かった!学生に人気があるのが想像できます。だって学生より無邪気なんだもの・・。日大建築科の学生は、明快な優れた師を持てて幸せだったと思います。惜しまれますネ!

横河さんの講義は話し言葉で、むずかしい言葉や専門用語がほとんど出て来ません。横河さんとは長いお付き合いで、彼の実際の建築物を通して美意識の高さは実感していましたが、建築や美術について改まって話をしたことがなく、今日の講義を実はとても楽しみにしていました。

彼が今迄に創ってきた、システマティックなプロダクトの精神も入った楽しい建築物や、周辺の樹々やランドスケープを取り入れた瀟洒な個人住宅、公共施設等を見ると、この人の空間構築力の実力をもう少しこの国が生かす事ができたら視覚や触覚的な体感を通して人の意識も快いものになったのではないかと感じさせられました。

実際の仕事上では、官民の官の部分との関係がずいぶんたいへんな様子を伺い、いろいろなことが見えて来ました。建築の入札では建築物には関係なく一番設計料が安い所に発注される仕組や、大手ゼネコンの人間の感性無視の一律な建物設計等、やっぱり、と考えさせられる事も多々。

また、緑地を含む公共の土地を、建築を含むランドスケープとしての考え方がないため、建物は建物、緑地は緑地、という視点になってしまうという事等を聞き、目から鱗の感がありました。

そのような観点からも、YUI GARDENのある仲町台の横河設計工房(THE TERRACE)を建てる事は、横河さんの姿勢そのものであったし、そのために官の部分とのご苦労も聞き、何故あのスペースがあれほど人のこころを打つ特別な感慨のある空間であるのか、ということに思いが及びました。

また、神宮外苑の周辺は日本ではめずらしくよく考えられた都市景観であり皆に愛されているこの場所の新たな国立競技場計画を同業の立場からも私たち同様に、ひじょうに憂えて反対の活動をしております。

美術的な側面からのパワーのみならず、建築学会賞をとった岡山のグラスハウスの設計ディテイル等を伺うと建築の構造方面にもアイデアの閃きを感じました。そんな横河健さんの最終講義が聴けて本当に良かったと思います。あっという間の二時間でした。

そしてお話が終った後に、一曲唄おうかな、と、ギターを弾きながら、ものすごくよく通る声で「エーデルワイス」を唄いました。あ、ブルーのサングラスもかけました!

学生時代と全く変わっていませんでした。実は私たちは日大芸術学部で私が一年先輩でしたが横河クンは留学しているため年令は一緒です。ここは強調!!

インターナショナルな活躍を続け、多くの意義深い仕事をこなしながら、あれだけイノセントな横河クンは偉いな、と思い返した一日でした。

 

 

 

 

 

 

一昨日の夜遅くに、待っていたブログ・・・YUI GARDENで個展開催中のアミイゴさんから「ボクが絵を描いてきた中でこれ以上のことは無い」ということ丁寧に綴ってみますので、お楽しみに~!というメールが届いていたので、一体何が起きてどんなことが書かれているのだろうかと心待ちにしながら、自分でも画廊のブログを書いていました。小林マキさんの展覧会のこと、日々のつれづれのこと、そして最後の数行にYUI GARDENに作品を見に訪れた方々の中に素敵な化学反応が起って下さるとよいナ・・・と、心からの自分の願いを書き終わった時にアミイゴさんのブログが届きました。

その日、YUI GARDENでアミイゴさんの作品「わすれな草」を美しい佇まいの女性が購入されました。

その方にアミイゴさんがその絵に込めた思い、常日頃からアミイゴさんが敬愛の念を持っていた2011年の春に人々への愛をたくさん残したまま旅立ってしまった美術家の永井宏さんへ捧げた作品であった事を伝えた所、その女性がその方もしかしたら知っている方かもしれないと、葉山で永井さんの最後の治療を担当していた医師であったことを告げられたそうです。

永井宏さんは優れた文筆家、音楽家でもあり、アミイゴさんのみならず、数えきれない若い方々に慕われ影響を与え続けていた海辺の吟遊詩人のような人で、SPACEYUIでは毎年夏の風物詩の様に永井さんの個展を開催させて頂いておりました。

2011年3.11の震災後すぐに亡くなられた永井さんを悼む作品「わすれな草」のことは、2012年のアミイゴさんの個展の時にそっと教えて頂き、ずっと心に残っておりました。

このいくつもの符号が重なって生まれた奇跡は、決して偶然とは言いきれないものなのかも知れません。

複数のアーティスト等のエネルギーが結び合い、横河健さんの創り上げた仲町台の理想郷の中で起った出来事です。

ひたひたと後退へと向かうこの時代のさなかでの、これからの新しい出発に向けて届けられたメッセージなのかも知れません。

 

 

 

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