保科彩「S K E T C H B O O K」
スペースユイでは、二度目の個展となる保科彩さんの作品展でした。先回の個展では、画面の中の断片的なシーンが何か隠された物語のイマジネーションを誘うかに思える作品でしたが、今回はガラッと変わり、対象をシンプルに自然体で捉えようとする保科さんの視線を感じました。まっすぐに正面から表現するという事は実は一番大変な事でもあり、チャレンジ精神がなければできない事と思うのです。まだまだ驚かされることの多そうな保科さんです!
保科 彩
2021年 イラストレーション山田塾を修了。 主にアクリル画で描いています。 普段の生活の中で、スマホで撮った何気ない風景や家族の写真から物語を創造して描いたり、本や映画からイメージでして描くことが多いです。一枚の絵の中にお話があるような、そういう絵が好きで自分の絵でも目指しています。
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Q: 印象的な映画、好きな俳優などについてお話し下さい。良ければその理由も。
A:最近観たばかりなので印象深い映画の話を。遅ればせながら『JOKER』をようやく観ました。現在公開中のものではなく最初のものです。もう一つは20年近く前の韓国映画『私たちの幸せな時間』です。それぞれジャンルは違いますし、国も違いますが、どちらもとても重たく悲しい映画でした。共通していると思ったのは貧しさの負の連鎖です。フィクションですけれど、今生活している社会のことをいろいろ考えさせられました。
Q:あなたの作品の表現方法や画材、モチーフやモデルへのこだわりについて教えて下さい。
A:前回(アクリルガッシュ)とは違った画材を使ったのでまた画材のお話をしてみたいと思います。私は特別に美術の学校に通ったわけではなく、正直なところ画材に関して知識があるとは言えません。ただ使ってみたいという気持ちでいろいろ試しています。今回はSNSで知ったマーカーを使ってみたところ、とても描きやすくすっかりはまってしまいました。私の娘の方がマーカー歴は長いのですが(コピック使用)、こんなマーカーもあるんだねなどと話せたのも楽しかったです。そして相変わらずモチーフは「身の回りのもの」です!
Q: ご自分が一番大切にしていることを何でも!
A:前回この質問に「家族の時間」と答えていました。それは変わらないのですが、最近思うのは「立ち止まること」だなーと思いました。家族が何か問いかけてきたら手を止めて立ち止まることをもう少し大切にしたいな……と思っています。難しいのですが。
Q:好きな食べ物や料理についてお話しされたいことがあればお話し下さい。
A:近所のイタリア料理屋さんの「ペンネアラビアータ」と「アクアパッツァ」が本当に美味しくて大好きなので、この個展が終わったら打ち上げに行こうと思っています!何かのお祝いや何でもない時にも利用させていただいています。
Q:会いたい人は? 身近な人でも、著名人でも、歴史上の人でも誰でも。良ければその理由も。
A:スピッツです。ライブに行けば会っているんですけど。学生時代にファンレターをラジオ局宛だったかファンクラブだったかに書いたんです。ずっと好きです。またライブに行きたいです。(いつか仕事でも関われたらいいなあと淡い夢を抱いています。)
Q:13歳の時の夢は、今に繋がっていますか?
A:細い、細い糸かもしれませんが、つながっていると思っています!個展まで開けるとは……!
Q:どんな朝食が好きですか?
A:バターたっぷりトーストと目玉焼き、コーヒー。今回の展示にもあります、焦げていますが。
Q:他に何かメッセージがありましたら是非お願いいたします。
A:ユイさんや訪れるお客さまたち、優しい人たちに出会えていると感じています。ありがとうございます。