備前 天野智也 作陶展「soudosaiki plates」
天野智也さんの様な陶芸作家さんは、自ら設計図のないドーム型の全長10m近い登窯を建設し、焼き締め時のスペース内の作品配置や窯内の温度の管理をする等、とても緊張を要する仕事と思います。そして第一にクリエイティブな精神、強靭な体力も要求されるという、人間の全能力を必要とするかに思えるお仕事をずっと続けていらっしゃる天野さんです!作品もお人柄も愛される天野さんの展示は今年も大人気でした。

天野智也
いろとりどりの陶土の世界 土だけでできた天然色の器 Bizen clay colors 陶土採取時の原土地層の文様を器に写す技法を展開。 土のプリミティブな素材感を器に映し、かつ器としての機能性も兼ね備えた作品。 花器などは水が腐りにくいため挿した草花が活き活きとします。 自然が創り出した天然陶土の様々な質感や表情、薪の炎と灰によって生まれるあざやかな窯変の色彩、盛られる食材や草花の色、 そして器のフォルム。その全てを調和させ美しく感じる器を目指して制作しています。 私の窯は古来の窯形状を模して自作築窯した半地下式窖窯。 松の割木を燃料に約8日間焚き続け、器が生まれます。
Instagram https://www.instagram.com/tomoya_amano/
fb https://www.facebook.com/bizen.mishogama
Q:作品を通して、人々にどの様なメッセージを伝えたいですか?
A:食べることの楽しみ!日本特有の四季を感じる習慣、文化などと密接に関係してきた陶器ですので、若い世代にこそ触れていただきたいです。
Q: 作品のアイデアは、どんな時にどの様に生れますか?
A:いくつもいくつも作品を仕上げていく過程で、次へのヒントやアイデアが生まれてきます。継続して制作する時の『気付き』が重要と考えています。
Q:作品の創作に繋がっている印象的な出来事や思い出がありましたらお話し下さい。
A:子供のころ祖母がコレクションしていた器や絵をよく見せてくれ、自由に使ってもよいよと言ってくれました。まだ幼稚園児だった自分でも、大事に扱った記憶があります。作品を愛でるということが始まったのはこの頃なのかなと思います。
Q:リフレッシュ(=気分転換)をするためのオリジナルな方法はありますか?
A:ネコと遊ぶ。というかかまってもらう!
本猫は迷惑顔ですが笑
Q:行動を起こす時、自分の直感を第一に考えますか?その時人々の視線の影響はありますか?
A:自分の魂に従います。人の視線、意見、影響はとくにありません。
Q:どんな朝食が好きですか?
A:炊き立ての御飯と八丁味噌の豆腐ネギのお味噌汁、あと自家製梅干とぬか漬け!
Q:想像力を一番掻き立てるものはどのようなものでしょうか?
A:陶器に限らず古い時代に作られたもの。 とくに出土品は面白いです。どんな人が何を想い作ったのか空想するのが好き。

