北沢夕芸 個展「FLICKER FUSION」
北沢夕芸さんの、一枚の絵の中に込められた物語・・・・。
想いが広がって行きます。
完成度高く魅力ある絵筆のタッチは、観る者の想像力を優しく刺激します。

北沢夕芸 個展
長野県諏訪市出身。 雑誌ブルータスでイラストレーターとしてデビュー。 主にエディトリアルを中心に仕事をしています(平面作品)。 2015年から木彫オブジェの制作を開始。木彫オブジェを使った仕事としてアキバト リム(秋葉原駅前の商業施設)、 川崎アゼリアの2019シーズンビジュアルなど。SF、幻想文学が大好きです。 ウルトラセブン放送開始50年特別企画展「70CREATORS’SEVEN」、Wave2019展 などに参加。 東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。ルで絵を創作している。
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Q:作品のアイデアは、どんな時にどの様に生れますか?
A :小説を読んだり、音楽を聴いている時にアイデアを得ているようです。小説は場面を想像しながら読んでいる時に。音楽は空間的な広がりを感じた時、その空間の隙間に何か存在を感じとっているのかもしれません。
Q: どんな小説を読まれますか?また、好きな小説家はいますか?良ければその理由も。
A:SF小説、幻想小説、純文学、エンタメ小説。小説は例えば自分が生きている同じ世界が舞台であっても、全く違った世界の匂いや雰囲気を五感で感じることができていつも心が揺さぶられます。
今回の個展タイトル「FLICKER FUSION」で検索していたらアフリカの若手の小説家マーティン・エグブレウォグベの書いた「メクレマ、閃光融合テストをしくじる」という小説に辿り着いたのですが、同時代の話なのに違った世界に連れていかれてとても面白い経験でした。「次の日曜日で5年: アフリカ新世代作家コンピレーション」という本に収録されています。
Q:好きな音楽、ミュージシャンなどについてお話し下さい。良ければその理由も。
A:ここ数年ずっとアメリカのアーティストBECKが好きです。ロックからダンスミュージック、そしてポストロックともとれる音楽に変わってきていて、僕の音楽への興味の変化と一致していてなかなか離れられません。BECKと共演したPhoenixもお気に入りです。
Q:印象的な映画、好きな俳優などについてお話し下さい。良ければその理由も。
A:中学生のころ実家の屋根裏部屋で見つけた日本初公開当時の映画雑誌に紹介されていた、ジャン=リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」小さめの写真のジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ。リバイバル上映でようやく見ることができ、その時から今も同じゴダールとベルモンドの「気狂いピエロ」と共に常に自分の頭のどこかに存在している映画です。
Q:あなたの作品の表現方法や画材、モチーフやモデルへのこだわりについて教えて下さい。
A:平面作品は6色のアクリル絵具を混色して描いています。黄色に青色を混ぜて緑を作る・・・という具合です。黒色は混色すると鈍い色になってしまう気がして使っていません。立体作品は木の地色が美しいので肌の色に見立てて、できるだけ色を塗らないようにしています。
Q:作品の創作に繋がっている印象的な出来事や思い出がありましたらお話し下さい。
A:今年の初めに「糸井重里のほぼ日刊新聞」のイベント「生活のたのしみ展・石田ゆり子さんがいっしょに暮らすものたち」に立体作品50数点を出品しました。去年から今年にかけて70点以上を木彫したことになります。そのためか今回の個展は平面作品も立体作品の発想で描いた部分があり、また木彫の感覚で絵具で平面空間を彫るようなニュアンスで作業していました。
Q:13歳の時の夢は、今に繋がっていますか?
A:その頃は漫画家になるつもりでした。漫画雑誌に載っていたイラストと、ファッション誌に載っているイラストの違いに気付いた20歳。そして今現在、良い意味で漫画とイラストレーションやアートにはさそほど違いはないと思えています。紆余曲折あったけど13歳の夢は今にしっかり繋がっているみたいです。
Q:魔法を使えたら、叶えたい望みはありますか? またそれは、どの様な望みでしょうか。
A:魔法を使えるのなら、夏の気温を5度下げたいです。






