オカダミカ 個展「Inframince ーアンフラマンスー」
「Inframince (アンフラマンス)、マルセル・デュシャンが残したこの言葉は、ほとんど気づかれないほどの微細な差を指す造語である。」
私は、はっきりと分けきれないものに惹かれている。
水面に映る景色、重なり合う人物、隣り合うイメージ。 本来は別々に存在しているものを、私は画面の中で何度も接続と分解を繰り返す。 けれど、それらは完全にひとつになるわけではない。 繋がって見えるその中にも、それぞれ異なる境界が静かに残り続けている。 その境界は固定されたものではなく、見る位置や視点によって少しずつ姿を変えていく。 同じ絵でも、見る日によって違って見えることがある。 地面だと思っていた場所が、水面のように感じられることもある。 私は、そうした認識の揺れや、視点が移り変わる感覚に強く惹かれている。
今回の展示では、「アンフラマンス」という言葉をひとつの手がかりとしている。 アンフラマンスとは、明確には言い切れない、ごく僅かな差異や気配を示す言葉だ。 青も、水面も、視点を漂わせるための膜のような存在として現れている。 絵の中や、絵と絵のあいだを行き来しながら、 見ることそのものが少し揺れるような体験をつくれたらと思っている。
オカダミカ

オカダミカ / Okada Mica <プロフィール>
京都精華大学洋画専攻卒業。 01年イラストレーション青山塾ドローイング科卒業。 現在はフリーのイラストレーターとして国内外問わず 装画、雑誌、CDジャケット、Webページイラストレーション、 アパレルとのコラボレーション等、多方面で活躍中。
Instagram
https://www.instagram.com/micccccca/
website
https://www.okadamica.com/








