安西水丸・展覧会と作品

安西水丸氏が当画廊にて最初に個展を開催して下さったのは1984年。
1987年にはシルクスクリーン作品を初めて作成し、以来、毎年、或いは1年置き、2年置いて・・・と連続して作成、発表して参りました。
2014年、次回の展示の内容も決定していた折りに、水丸氏は突然お亡くなりになってしまいました。
亡くなられた後も水丸人気は衰えるどころか、寧ろ水丸氏の残された作品と水丸氏ご本人への関心は高まるばかりです。
水丸氏の仕事については、ギャラリーとして個展で展示された作品をメインに把握しておりましたが、様々な分野のイラストレーション、文筆、また旅行取材を伴った多岐にわたる仕事のオファー、とたいへんな分量の仕事をこなされていらした事に本当に驚かされました。
今後新たな作品を発表することは不可能となりましたが、水丸氏の残された多くのシルクスクリーン作品及びネオ・シルクスクリーン作品(ジークレー+シルクスクリーン)をご紹介させて頂きたく思います。
水丸氏の視線から描かれた、空間を浄化するかの様な作品をお楽しみ頂けましたら幸いです。    スペースユイ


<プロフィール> あんざいみずまる・1942年東京都生まれ、2014年没。日本大学芸術学部美術学科造型コースでグラフィックデザインを学ぶ。卒業後、電通、ニューヨークのデザイン会社、平凡社でアートディレクターを務めた後、81年フリーのイラストレーターとして独立。広告、装丁、小説、エッセイなど多方面で活躍。東京イラストレーターズソサエティ理事長、日本グラフィックデザイナー協会、日本文藝家協会、日本ペンクラブ、各会員。著書に『青豆とうふ』(新潮文庫)、絵本『がたんごとん、がたんごとん』(福音館)、共著に『村上朝日堂の逆襲』(新潮文庫/文・村上春樹)など多数。

GREEN 2024

2000年に開催した「GREEN展」で発表した作品をご紹介いたします。
作品の中で、チューリップ、タンポポ、フキをモチーフにした3点をS,M,Lと3つのサイズを作られたのも当時画期的な思いがいたしました。
水丸氏が1番お好きな色とおっしゃっていたGREENが印象的な作品も展示させていただきます。
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THE RIVER 1988/2023

今年の安西水丸さんの展示は、川のある風景をテーマに描いた、1988年に一度発表して以来初めてのご紹介となるシルクスクリーン作品です。水丸氏の本懐と感じられる見応えある作品をぜひご覧ください。新しいグッズも発売を予定しております!
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SWEETS AND FRUITS 2022

毎年恒例の夏の安西水丸、版画展です。今回は「全国銘産菓子工業協同組合」のご協力を頂き「安西水丸 SWEETS AND FRUITS 2022」というタイトルの企画展を開催いたします。 「全国銘産菓子工業協同組合」より発行されている「あじわい」という季刊誌の表紙を1999年~2014年までを安西水丸氏が担当しました。その中からよりすぐりの作品を版画作品として展示致します。
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ランゲルハンス島の午後 2021 

安西水丸さんの今年の展示は雑誌で掲載されその後出版された、村上春樹さんとの共著、「ランゲルハンス島の午後」からの新作版画です。
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Scene in the Snowdome 2020 

安西水丸氏が急逝してから、7回目の夏を迎えます。
今回は、水丸氏が愛して止まないスノードームの作品をご紹介致します。
スノードームの作品の他にもキュートなランチボックスや楽器などが描かれた魅力的な小品を数多く展示いたします。


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MIZUMARU CALENDAR 2019 

今回の展示は、1988年秋に発表した「安西水丸カレンダーシリーズ」です。当時、春、夏、秋、冬と3ヶ月おきの水丸さんの個展を予定しておりましたが、突然スペースユイが現在の場所へ移転する経緯があり、皆で戸惑ったことなどなつかしく思い出されます。移って初めての大きめの可愛らしいシルクスクリーン作品を皆様にご紹介させていただきます。1月から12月までのユニークな作品をぜひご覧ください!

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MIZUMARU SIMPLE 2018 

安西水丸氏が1987年に初めて制作したシルクスクリーンのシリーズは、展覧会タイトルも「SILK SCREEN」でした。ずっと変わらぬ水丸氏のシンプル且つクールな感性が溢れる作風ですが、最初のシルクスクリーンはやはり特別に印象深いものがありました。エディションも10部だったため、すぐに目の前から消えてしまった幻のように懐かしい作品を復刻致しました。

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