小池アミイゴ 「東日本」season7

アミイゴポートレート400

群馬県生まれ。長澤節主催のセツモードセミナーで絵と生き方を学ぶ。1988年よりイラストレーターとして活動開始。 書籍や雑誌、広告、音楽家とコラボレートした仕事多数。1990年代はCLUB DJを兼ね、デビュー前夜のクラムボンやハナレグミなど多くの表現者の実験場を創造。2000年以降は日本各地を巡り、ライブやワークショップ、展覧会開催など地方発信のムーブメントをサポート。2011年3月11日以降、東北各地を巡り絵を制作、個展「東日本」を開催し続ける。絵本「ちいさいトラック」「とうだい」(作画)「かぜひいた」「うーこのてがみ」「はるのひ」。2019年台湾の台三線3週間の取材を行い「台湾客家スケッチブック」(KADOKAWA)を上梓。

Q:作品を通して、人々にどの様なメッセージを伝えたいですか?
A:メッセージは無いのですが、自分の絵を見ることで心がほぐされ、その時その時の自分を愛するきっかけになればと願っています。

Q:ぱっと閃くインスピレーションは、どんな時に生れますか?
A:シャワーを浴びている時とランニングしている時、ポジティブなアイデアが浮上します。

Q:好きな画家、イラストレーターは誰ですか?良ければその理由も。
A:ラウル・デュフィーの「人の歩く速度で見つけたであろう軽やかな美しさ」に惹かれます。

Q:どんな小説を読まれますか?また、好きな小説家はいますか?良ければその理由も。
A:ハルキストです。その辺で生きる1人の不条理な存在意義を確認出来てありがたいです。

Q:好きな音楽、ミュージシャンなどについてお話し下さい。良ければその理由も。
A:アメリカのアフロアメリカンが育てた音楽全般を愛しています。しかし、絵を描く時は音楽を鳴らさないか、もしくは日常から創作を切り離すためにルービンシュタイン演奏のピアノ曲を流します。

Q:印象的な映画、好きな俳優などについてお話し下さい。良ければその理由も。
A:ビクトル・エリセ監督の映画の絵作りを愛し、自身の作画のお手本としています。小学6年生の時の好きな俳優を「ショーケンとジャンポール・ベルモンド」と語っていた、めんどくせいいガキでした。

Q:好きな演劇、興味のある舞台芸術がありましたらお話し下さい。良ければその理由も。
A:高校生の時に西田敏行さん主演の「欲望という名の電車」を観て、感銘を受けました。

Q:あなたの作品の表現方法や画材、モチーフやモデルへのこだわりについて教えて下さい。
A:愛しいと思ったもの、風景や花や人に対して、「なにが愛しいと感じたのか」を逆再生するように筆を動かし辿り着くような描き方をします。

Q:ご自分の作品と世界(社会)との繋がりについて、こだわりはありますか?
A:答えは今を生きている1人ひとりの中に埋まっている。自分の作品はそれをアウトプット出来るためのきっかけであって欲しいです。

Q:ご自分が一番大切にしていることを何でも!
A:自由とはどんなものなのか探り続けることです。

Q:作品の創作に繋がっている印象的な出来事や思い出がありましたらお話し下さい。
A:自分より先に逝かれた方が「生きて自分と出会ってくれたこと」に対する直感的なアンサーであることが多く、その辺は直接お会いした時にお話ししますので、気軽に声をかけてくださいね〜。

Q:特に好きな国や都市、風景や場所はありますか?良ければその理由も。
A:福島県会津地方の光の美しさがまったく描ききれておらず、これからも足を運ぶはずです。

Q:好きな食べ物や料理についてお話しされたいことがあればお話し下さい。
A:食の基本は、ばあちゃんがこさえてくれたメシが原風景のようになっています。そして、福岡で料理人をしていたカミさんに胃袋掴まれた形になっています。

Q:リフレッシュ(=気分転換)をするためのオリジナルな方法はありますか?
A:ここ10年ちょっとフルマラソンなど走ってきました。コンプリートが絶対に起きない自分の絵の制作に対して、フィニッシュのあるマラソンはコンプリートを得られる唯一のもので、頭の切り替える役に立っていました。
今は走る時間がなかなかとれず、YouTubeで竹脇まりなの「30分、自分の脂肪は自分で燃やせ!!」などのオンラインフィットネスやっています。

Q:会いたい人は? 身近な人でも、著名人でも、歴史上の人でも誰でも。良ければその理由も。
A:一期一会を良しとしているので、今日会った人が会いたかった人のように思います。

Q:今、大きな声で叫びたいことがありますか?
A:「ああ〜、ねむい」

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