山崎若菜 個展 FICTION

構造的にデザインされたスペースにイマジネーション豊かに素敵に描かれた世界観は、楽しく刺激的で、イメージや物語が山崎若菜さんの頭の中から沸々と自然に生まれてきた様に感じられます。
ところが、ひとつの作品が出来上がるまでには、綿密に考え抜かれた大変なご苦労があるのでは、と想像いたします。
誰にも真似のできない才能豊かな山崎若菜さんの興味深いクリエイションについて伺いました。

山崎若菜
1985年生まれ。桑沢デザイン研究所卒。
広告やファッション、音楽、TOYなど様々な分野で活動中。
ユーモラスなキャラクターや鮮やかな色彩で独自の世界を創る。

Q. 一枚の作品の世界を創り上げる上で、設計図のようなものは描かれますか?そしてどんな風に描かれるのでしょうか?
A.
自由奔放に描いているように思われるのですが、最初にアイデアスケッチを描いて構図や構成を決めて、紙にしっかりと下描きしています。下描きをボールペンでトレースして線画を描き、線画をスキャナーでスキャンしてデータ化し、photoshop上で着色しています。

Q.  作品のインスピレーションやストーリーは、どんな時にどの様に生まれて来るのでしょうか?
A.
図鑑や専門書などをパラパラと見ているとパッと閃いたりします。
描きたいモチーフやテーマから連想ゲームのようにイメージが広がっていくことが多いです。

Q.  好きな画家、イラストレーターは誰ですか?良ければその理由も。
A.
学生の頃、プッシュピンスタジオのシーモア・クワストのグラフィカルで自由なフォルムの線画や独特な色使い、ユーモアやアイデアのあるイラストレーションに影響を受けました。Boschや北斎や国芳も好きです。

Q.  どんな小説を読まれますか?また、好きな小説家はいますか?良ければその理由も。
A. 
最近は、なかなか本を読む時間が取れていませんが、海外のSFやファンタジー小説が子供の頃から好きです。ナオミ・ノヴィクさんの小説は、頭に映像がどんどん浮かんでくるので楽しんで読んでいます。

Q.  印象的な映画、好きな俳優などについてお話し下さい。良ければその理由も。
A.
80年代のB級映画にハマっていた時に観た「キラークラウン」とか「テラービジョン」などの作品が印象に残っています。むちゃくちゃな設定やインパクトのあるビジュアルの宇宙人が出てくるところと、ホラー映画なのに全く怖くないところが好きです。

Q.  あなたの作品の表現方法や画材、モチーフやモデルへのこだわりについて教えて下さい。
A. 線や動きに一番こだわって描いています。あとは、ちょっとしたアイデアやユーモアを入れるようにしています。

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