ご挨拶

 ギャラリーは、訪れて頂く皆様の心に響く作品をご紹介する場であり、また作家の方々と作品鑑賞をして頂く方々との大切な交流の場と思っております。

 そのような、時代を反映するヴィジュアル表現作品を発表させて頂く立場と致しましての私的なメッセージを述べさせて頂きたく存じます。

 ここ数年来、鳴りを潜めない感染症COVID-19やワクチンの事柄や、構造的な矛盾を孕んだ報道など、様々に自分自身で考慮しなければ恐らく正確な事実にたどり着けない、という社会が醸成されつつあると感じています。

 問題の一つ一つが別々に存在している訳ではなく、遠く海を隔てた大きな隣国の部分的問題も、世界の大小の紛争も全てが繋がっていて、現在この世界が到底性善説では語れないという、やり切れない空気感が漂って参ります。

 また自身も含めて誰しもが正確に真実を把握しているとは思えませんし、刻々と流れて行く時間の中で予測は常に裏切られて行くものと思いますが、そのような時代だからこそ真実を求めて行く姿勢は何よりも今大切に思えてなりません。

 判断に迷い、間違ってしまったら、それを正すのも勇気ある行動と思います。そしてそんな時は、ご自身を守るための科学的対応を早急に行動に移す事が必要なのではないでしょうか?

 このような現実の中、クリエイティビティーを持ち続けることも、創造的精神に興味を持ち続けることも相当にたいへんなことと思います。

 これが一体現実なのだろうか?という思いに駆られる方もいらっしゃると想像しますが、ご自分のため、また大切な人々のためにもチャレンジのしがいもあるのではないでしょうか。

 鋭敏な感性を持たれるアーティストの方々には、クリエイティブな精神を秘めた、目の覚めるようなフレッシュな作品のエネルギーを、ギャラリーを訪れる皆様と、ぜひ分かち合って頂きたいと願っております。