安西水丸 個展「夏の一日」2025/2006
今回の展示は、2006年に開催した安西水丸氏の個展「秋の一日展」の時に制作した作品です。
水丸氏は、イラストレーターの版画なので限定部数を少なくして、また新たな作品を次へと版画にしていきたいとおっしゃっておられました。
その様な事もあり、エディションが10部限定とたいへん貴重な部数で制作いたしました。

安西水丸
あんざいみずまる・1942年東京都生まれ、2014年没。日本大学芸術学部美術学科造型コースでグラフィックデザインを学ぶ。卒業後、電通、ニューヨークのデザイン会社、平凡社でアートディレクターを務めた後、81年フリーのイラストレーターとして独立。広告、装丁、小説、エッセイなど多方面で活躍。東京イラストレーターズソサエティ理事長、日本グラフィックデザイナー協会、日本文藝家協会、日本ペンクラブ、各会員。著書に『青豆とうふ』(新潮文庫)、絵本『がたんごとん、がたんごとん』(福音館)、共著に『村上朝日堂の逆襲』(新潮文庫/文・村上春樹)など多数。
この展覧会以前のシルクスクリーン作品制作では、色彩数の制限がありましたが、新たな技術の出現によりフルカラーの作品をシルクスクリーンの風合いのまま再現できるようになりました。
一つ一つの版を手作業で色数分を刷り上げるという従来の方法からの解放によって、より自由な表現が可能になったのです。
(シルクスクリーン+ジークレー)水丸氏はこの展示で初めて、色数に左右されない作品制作を楽しんでいらしたように思います。
この作品を発表した一年前の2005年より水丸氏はイラストレーターとしての仕事に加え、TIS理事長となり、当画廊での個展開催、和田誠さんとのコラボレーション展を毎年開催、と多くの作品を発表されていました。
多忙を極めていらした当時のDMには、そんな忙しさをつゆ程も感じさせない水丸氏らしい言葉で文章を書かれております。
↓
「個展を開くことになりました。相変わらずの変わり映えしない絵ですが、とにかく楽しんで描きました。タイトルは、特別な意味
はないのですが、そんな気分で描きました。お忙しいとおもいますが、何かのついでにお立ち寄りいただけましたらうれしいです。
– 水丸 」




