安西水丸 THE RIVER
「安西水丸 THE RIVER」が無事終了いたしました。水丸氏の新たな一面の発見を伴う新鮮な作品展だったと思います。今年も本当に多くの方々にご来廊頂き、感謝申し上げます。また、ARTIST ROOMでのインタビューを現在エッセイストとして活躍中の水丸氏の長女、安西カオリさんにお願いいたしました。カオリさんから見た安西水丸氏の素顔をご紹介できましたら嬉しいです。
1942年東京都生まれ、2014年没。日本大学芸術学部美術学科造型コースでグラフィックデザインを学ぶ。卒業後、電通、ニューヨークのデザイン会社、平凡社でアートディレクターを務めた後、81年フリーのイラストレーターとして独立。広告、装丁、小説、エッセイなど多方面で活躍。東京イラストレーターズソサエティ理事長、日本グラフィックデザイナー協会、日本文藝家協会、日本ペンクラブ、各会員。著書に『青豆とうふ』(新潮文庫)、絵本『がたんごとん、がたんごとん』(福音館)、共著に『村上朝日堂の逆襲』(新潮文庫/文・村上春樹)など多数。
Q. インスピレーションは、どんな時に生れますか?
A. その時その時で、いろいろだったと思います。
Q. 水丸さんはどんな画家やイラストレーターがお好きだったでしょうか?
A. たくさんあると思いますが、特には、マチス、アンドリュー・ワイエス、ベン・シャーン、フォーク アート
Q. どんな小説を読まれますか?また、好きな小説家はいますか?良ければその理由も。
A. 歴史物。司馬遼太郎、津本陽、山田風太郎など
Q. 好きな音楽、ミュージシャンなどについてお話し下さい。良ければその理由も。
A. モダンジャズ(ソニー・ローリンス、ウイントン・ケリー、セロニアス・モンク、他)
民族音楽(インドのシタール、南米の音楽など)
Q. 印象的な映画、好きな俳優などについてお話し下さい。良ければその理由も。
A. 映画好きでしたので好きな作品はたくさんありましたが、基本的には活劇が好きでした。特に「ナバロンの要塞」のアンソニー・クイーン、「飛べフェニックス」「シベールの日曜日」のハーディ・クルーガー、「七人の侍」宮口精二(主役より脇役が好み)
子供の頃は「笛吹童子」など、東千代介、中村錦之助のファン
Q. 好きな演劇、興味のある舞台芸術がありましたらお話し下さい。良ければその理由も。
A. いろいろな舞台を忙しいなか時間を見つけてよく観ていたようでした。歌舞伎も好きでした。
Q. ご自分が一番大切にしていることを何でも!
A. 自然で居ること。
Q. 好きな食べ物や料理についてお話しされたいことがあればお話し下さい。
A. カレー。料理は好きで上手でした。
Q. リフレッシュ(=気分転換)をするためのオリジナルな方法はありますか?
A. 料理。
Q. 会いたい人は? 身近な人でも、著名人でも、歴史上の人でも誰でも。良ければその理由も。
A. 木曽義仲。自分の自転車に「義仲」と名前を付けるくらいファンでした。
安西カオリさん、水丸氏のかわりにお答え頂いてありがとうございました。「さざなみの記憶」、「ブルーインク・ストーリー」この2冊はカオリさんの著書です。カオリさんだけに書ける端正な著書、その筆力は水丸さん譲りの文才を感じます。ドッキリするお話も時々!どうぞ皆様もご覧下さい。