田村セツコ 竹井千佳 北見隆 「おやつ会議」(冬の3人展)

おやつ会議・・・・、不思議なテーマで開催することとなった冬の三人展ですが、大変ファンタスティックな重厚味さえ感じられる素晴らしい展示となりました。田村セツコさん、竹井千佳さん、北見隆さんに共通する、天使のように人々をありのままに優しく受け入れる個性を実に大切なことと思います。作品のクオリティーと同時に温かな楽しいエネルギーをご覧頂いた皆様にお届けできたのでは、と自負しております。

Q:子供時代の印象的なおやつの思い出を教えて下さい。
A : 田村セツコ

私の思い出はね、疎開先の事なの。農家に干し柿の皮を干したのを母のアイデアで美味しくしてくれたのよ。もぐもぐ食べたらキャラメルのかわりになるの。子供は無邪気だから喜んで食べてたけど、今実験してみたらビタミンたっぷりで本当に美味しいおやつなのよ(笑)
A : 北見隆
駄菓子屋で売っていたお菓子はどれも強烈な印象がある。アングラなお菓子で、罪悪感を感じながら親の知らないところで食していたので、到底「おやつ」とは呼べず「買い食い」であった。
中でもキッチュな食品の代表は梅ジャムであろう。当時の梅ジャムは色といい味といい、人工的で体に悪そうな代物であった。
おやつに梅ジャムを出す母親もいないだろう。こっそり友達と箱買いし、食べきれなかった思い出がある。
A : 竹井千佳
たまに母と街へ買い物に行くとデパートのクレープ屋さんに寄るのが恒例だった時期がありました。当時生クリームが苦手だった私がいつも食べていたのはチョコスプレーとアーモンドスライスのクレープ。今でもあの時の事を思い出すと食べたくなります。あと近所のおばちゃんが春になると持って来てくれた手作りの草餅、お彼岸に祖母(今は母)が作ってくれたあんこを絡めたお団子です。

Q:どんなおやつが好きですか?そしてどんな飲み物との組み合わせが好きですか?
A:田村セツコ

苦いエスプレッソコーヒーとアイスクリームの組み合わせ。またはチョコレート。大人っぽくて大好き。女の子っぽくなくてダンディでしょ。
A : 北見隆
今では好き嫌いなく、なんでも食べてしまうが、子供時代は甘すぎるものは苦手で、串団子なら練り餡よりみたらし団子の方が好きだった。
嫌いなお菓子はバターキャラメル。それと小学校のクリスマスで配られる、バタークリームの乗ったケーキも嫌いだった。今思うと持ち帰りの際に型崩れしないための硬質なクリームだったのであろう。
飲み物との相性は全て試した訳では無いので分からないが、牛乳となら大体のおやつは合いそうな気がする。あー、でも温めた牛乳はあの膜面が苦手でした。
A : 竹井千佳
色々あり過ぎて困りますが先ずビターチョコレートが好きです。ビターチョコでコーティングされているお菓子は最高です。プリンもコーヒーゼリーも大好きですし先日イタリアンレストランで食べたカンノーロというデザートが幸せな味でした。和のおやつも好きです。田舎のおばあちゃんが炊いたみたいな少し雑なあんこが大好きです。これら全てに合う1番好きな飲み物は深煎りのコーヒーです。度数の高いお酒もいいですね。

Q:おやつと脳みそ(前頭前野など)との優雅な(創造的な)?関係性がおありだと思います  
A:田村セツコ

おやつってとてもステキな存在です。にがみ走って仕事や勉強する人の眉間の皺をのばしてたちまち笑顔にしてくれる天使のような存在です。
A : 北見隆
今回の展示では「おやつ」がテーマで、今まで自分が描いて来た絵の世界との接点が薄く、アイデアが思い浮かばず大いに悩んだ。
折も折、港区の郷土歴史資料館で「暮らしの中のお菓子展」という展示が開催されており、ヒントを探しに見に行った。
昔のお菓子はパッケージや包み紙も優雅で可愛らしく、見ている内にちょっとレトロな世界観で作品を展開できそうな確信が湧いてきた。更に資料を調べていくうちに次々とアイデアが浮かんで来たが、時すでに遅く、会期に間に合わず制作には至らなかった。次回も「おやつ」がテーマでも行けるかもしれない。
A : 竹井千佳
絵の制作中は脳の消耗が激しいのかいつもより甘いものを欲します。甘いものを少し食べることで頭がほぐされイメージが湧きやすくなる気がします。今回の展示はおやつがテーマだったので幾つかの作品は実物を食べることで、より思いが籠ったと思います。

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