舟橋全二 版画展

鮮やかな色彩、すっきりと美しいフォルム、感動を誘う舟橋全二さんの作品展でした。
今年はオブジェの展示をする予定でおりましたが舟橋さんは昨年暮れに逝去され、敵いませんでした。
本個展では2022年に制作したシルクスクリーン作品と共に新作版画も加え発表致しました。
版画技法のシルクスクリーンは、舟橋全二氏の明快な色彩とフォルムとにひじょうに適い、貴重な
作品としてその価値を語り継がれて行くものと思います。
今回の展示について、ご夫人の舟橋カトリーヌさんに全二氏との思い出を語って頂きました。

<プロフィール>
1942 年 神奈川県に生まれる。1965 年多摩美術大学デザイン科卒業。1968 年日宣美特選、1969 年奨励賞受賞。 1970 年、カナダ、トロントへ移住する。BURTON KRAMER ASSOCIATES、その後、PHANTASMAGORIA デザインスタ ジオで働くかたわら、木工デザイン及びシルクスクリーンによるグラフィック製作。 1977 年、アメリカ・サンフランシスコへ移住。KORTY FILMS INC にて切り絵手法による、テレビ用・セサミストリート、 及び劇場用長篇アニメーション映画、TWICE UPON A TIME を手がける。1980 年日本に帰国、以後フリー。 切り絵手法によるイラストレーション製作で多方面に渡り活動。 近年は壁画、レリーフ、立体造形など空間、環境アートの分野に仕事の巾を広げつつある。主な仕事に、地下鉄南北線「駒込」駅 ホーム壁面アート。東京六本木一丁目、泉ガーデンプレイス顔型サインモニュメント。中国北京市 “SOHO 街 ” 都市開発区に於け る立体造形サイン。国立成育医療センター、ホール内モニュメント、レリーフ、モビール等。ホクレン社の冊子「GREEN」表紙 を 28年程手がける。オタワ、トロント、フランクフルト、東京など個展多数。

Q. 好きな音楽、ミュージシャンなどについてお話し下さい。良ければその理由も。
A.
全二は仕事をしながらよく葉山FMを聞いて、好きな曲が流れると、ラジオの音を大きくしました。
好きな曲というのは, Bobby Solo, Dean Martin, Harry Bellafonte など。

Q. 好きな食べ物や料理についてお話しされたいことがあればお話し下さい。
A.
食べ物よりもビールが一番好きでした。よくテラスで空で飛んでいるトンビの姿を見ながら飲んでました。夜中青山塾から帰ってきて寝る前に最後のビールを飲みました。
食べ物に関してはお魚が大好きで、ふたりは車に乗って小坪と言う小さな港まで行ってお魚を買いに行きました。家に戻ると自分でお魚を三枚おろし、昆布締めなど作りました。
私が作った親子丼も大好きでした。
朝ごはんはお茶を飲みながら自家製梅干し一個でした。
お昼は自分で調理する。ほとんど麺類でした。

Q. 作品のアイデアは、どんな時にどの様に生れますか?
A.
想像力をいちばん掻き立てるものは自然です。とても好奇心がある人で、何でもよく見て、歩きながらも私たち気がつかないことをよく探し出しました。
全ニが探し出したものは、彼の作品の中に生きていると私は思っています。

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