オカダミカ個展「交差する」インタヴュー

オカダミカさんの完成度の高い個展、大好評のうちに終了いたしました。個展作品の内容について、以下のオカダさんの文章が的確に素敵に表して下さっています。インタビューの楽しいお答えもぜひご覧下さい。

絵を描くとき、モチーフ、画材、技法をはじめ、視線や意識、主観、客観、様々な物事を交差させて制作しています。
私が美しいと感じるものは、影のあり方や道に落ちている物の位置など、現実に起こった偶然の場面で、描きたいシチュエーションはそれらに出会い眺めている時の感覚に似ています。しかし絵でその場面を再現したいのではなく、描いた絵を分解したり組み直したり交差させながら、名付け難い、定まらない、確定しない感覚を作ろうとしているのだと思います。今回のタイトルはそんな制作過程を言葉にしたものです。
様々な物事を交差させながら絵を眺めてもらえたら。

オカダミカ / micca <プロフィール> 

京都精華大学洋画専攻卒業。 01年イラストレーション青山塾ドローイング科卒業。 現在はフリーのイラストレーターとして国内外問わず 装画、雑誌、CDジャケット、Webページイラストレーション、 アパレルとのコラボレーション等、多方面で活躍中。

Q.作品を通して、人々にどの様なメッセージを伝えたいですか?
A.
私の絵を通して、上下や前後、目線の置き方で、景色が違って見える事、後それに正解がない事
そんな事を体験してもらった伝えらえたらいいなと思っています。
作品を理解するというより滞在して欲しいです。
そんな風に自分の目線を変えられたら、日常の色々な事や他人に対して思う事も少し楽になるのじゃないかな?と思います。

Q.作品のアイデアは、どんな時にどの様に生れますか?
A.
基本的にはあまり考えず、人物なら人物 背景なら背景 植物は植物と モチーフを作っていき AとBという感じで組み合わせを考えていきます。
その中で自分が繋がっていける感じを持ったものを詰めて考えていくので、普段色々な物を写真撮ったりしている時が一番生まれているのかも?

Q.好きな演劇、興味のある舞台芸術がありましたらお話し下さい。良ければその理由も。
A.
雑食ではあるのですが毎回見たいなと思っているのは、木の下歌舞伎 ホエイ。
木の下さんは大らかに、愛情深く歌舞伎を現代解釈して見せてくれて、演目によっては何の勉強をして見なくても本当に泣けます。
ずっと追って見ていきたいです!ホエイはテーマが重たいのですが絶妙で観れて良かった!といつも思います。
今までで一番心に残っている舞台はサイモン・マクバーニーの「春琴」原作も大好きですが、ミニマルな舞台装置にやられました。
あと、ローザス「ファーズ」の世界は私が絵で描きたい世界と繋がっていると思います。
見た時、こういう事をやりたいんだ!と思いました。

Q.今、大きな声で叫びたいことがありますか?
A.
展示!間に合ったよ~~~!です

Q.行動を起こす時、自分の直感を第一に考えますか?その時人々の視線の影響はありますか?
A.
前の回答と被ってきますが、行動に関しては直感です。
人の視線の影響は普段気にしてる割に行動に繋がる場面では全く気にしてないかも?とこの質問によって気が付きました。

Q.最近一番嬉しかったでき事は何でしょうか?
A.
ずっと仲良くしている友達の子供が展示を見てくれた事をきっかけにお手紙をくれた事です。

Q.13歳の時の夢は、今に繋がっていますか?
A.
これも質問されて考えてみたら、繋がってました!
夢がコロコロ変わる感じだったのですが、その頃はオリーブっ子で仲世朝子さんの「のんちゃんジャーナル」を見て
私もイラストレーターになってオシャレな生活してお買い物して美味しいもの食べてそれを絵に描いてお金をもらいたい!と思ってました。
画風や仕事内容は想像とは違いますが、イラストレーターを夢みていたので繋がっています。

Q.どんな朝食が好きですか?
A.
ハムやベーコンと目玉焼き パン屋の食パン

Q.最近食べたもので、一番美味しかったものは何でしょうか?
A.
まきちゃんと千佳ちゃんにもらった向島のお稲荷さん

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