大司花月 個展「Across The Sea」
大司花月さんが生まれ育った奄美大島…….日本の古代と未来を引き連れて緑奥深い森に、美しい海水へと誘われます。
大司さんから運ばれた息吹がわたし達の心にそっと風穴を開けるかのようです。

大司花月
奄美大島出身。独学で絵を描いており、2019年には奄美で個展を開催。2020年には日本テレビの企画「さんま画商プロジェクト」の中で、明石家さんま氏がプロデュースする画家の一人に選ばれ、同氏主催の画廊に作品が展示された。
Instagram https://www.instagram.com/hanatuki06/?hl=ja
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Q:どんな小説を読まれますか?また、好きな小説家はいますか?良ければその理由も。
A:本が好きで、漫画も小説も色々読みます。中でも、宇野和子さん著の『ポケットの中の赤ちゃん』は、幼い頃に繰り返し読みました。今も本棚にあって、時々読み直したりしています。小さい頃の感覚や気持ちを思い出せて、自分の原点に戻れるような気がします。
Q:好きな音楽、ミュージシャンなどについてお話し下さい。良ければその理由も。
A:フジファブリックの志村正彦
大ファン過ぎて、定期的に彼の故郷である富士吉田市を訪ねています。
Q: ご自分の作品と世界(社会)との繋がりについて、こだわりはありますか?
A:今、小学校で、日本語母語話者ではない子どもたちに言葉を教える仕事をしています。
排他的でトゲトゲしいこのご時世、誰も傷付いたり悲しい思いをしたりしないでほしいな、と思いながら絵を描いています。
Q:作品の創作に繋がっている印象的な出来事や思い出がありましたらお話し下さい。
A:おばあちゃんっ子で、実家近くの祖母の家によく入り浸っていました。
祖母の家は、島外から来た旅人が立ち寄る場所のようにもなっていて、その中でも、ある人が三味線を弾きながら歌って聴かせてくれた ソウル・フラワー・ユニオンの『満月の夕』がずっと印象に残っています。
今でも絵を描く時によく聴いています。
Q:特に好きな国や都市、風景や場所はありますか?良ければその理由も。
A:青森の雪景色
2022年から2年ほど青森に住んでいて、一面の銀世界を見た時はとても感動しました。
真っ白な道に、自分だけの足跡を残して歩くワクワク感は忘れられません。
Q:生まれ変わったら就きたい職業は?
A:サンタクロース!
Q: 13歳の時の夢は、今に繋がっていますか?
A:13歳の時は、狭い島を出て広い世界を旅するのが夢でした。
今は日本各地を転々とする生活ですが、色々な景色を見れば見るほど、故郷への思いが強くなってきている気がします。そんな気持ちが絵にも反映されているような感じです。
Q:想像力を一番掻き立てるものはどのようなものでしょうか?
A:ガジュマルの木のすきま
貝殻やサンゴのかけら
潮の匂い
Q:最近食べたもので、一番美味しかったものは何でしょうか?
A:夫が作ってくれたカルボナーラ
Q:魔法を使えたら、叶えたい望みはありますか? またそれは、どの様な望みでしょうか。
A:NO WAR!! WORLD PEACE!!。
作品を購入されたお客様からタイトルの意味を聞かれ、お答え頂いた大司さんのコメントが印象的でしたので掲載させて頂きました。
この絵は2023年の夏に青森で描きました。
2022年の秋に青森へ引っ越してから、北の寒々しい海や一面の雪景色など、奄美と全く異なる環境にふれる事で、自分の中にある島での記憶がくっきりしてきました。
自分の真ん中には奄美での日々があり、その思い出はいつも夏でした。
夏の記憶をたどって誕生した彼女は、私の創造の幹です。
ということで、”Roots of summer”と題しました。
彼女の下半身はガジュマルの木、上半身はエラブチの鱗、髪の毛は海をイメージしています。
奄美の様々な祭事や神事を司る”ノロ”は、女性が務めるので、女性の顔を描いています。
私が育った龍郷町の秋名という集落は、奄美では珍しく稲作ができる地域で、そのために、豊作を祈る行事が昔から行われています。
海の向こうには、”ネリヤカナヤ”という神様が住んでいるところがあり、年に一度のアラセツの日に、ネリヤカナヤの神様達へ豊作を願います。
このように神様との距離が近い地域で育ったので、いつもどこかネリヤカナヤに祈りを捧げるような気持ちで制作しています。
大司 花月(Taishi Kazuki)







